第50話 密談2


「脱落者は居ないようなので話を進めます。」


サラの言葉に全員が頷く。


「私の最大の目的は『女性の地位向上』です!」


サラがテーブルをドンと叩きながら凛とした声で宣言する。


一瞬、シーーーーンとなったがその後、全員から拍手がおこる。


その後拍手が収まると、宰相の娘のリリスが口を開く。


「サラ様、質問しても宜しいでしょうか?」


「サラでいいわ。他の人も今後はお互い、呼び捨てで呼ぶように。私達は全員がトウマ様の妻ですから上も下もないから。それと質問は何?」


「それでは、サラ。『女性の地位向上』は是が非でもやりたいけど‥。悔しいけど、この男性社会ではまず無理じゃない?」


リリスが悔しそうな表情で呟く。


「確かに難しいと思うけど希望がないワケじゃないわ。」


サラは真剣な表情でその方法を語り出すのであった。

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