D.M. Dope Mind

嘉御白 狐烏猫 (かみしろ こうねこ)

1  火事には用心に用心を重ねて Guard and guard against fires

ジルベスター明け


おかしい…情報掲示板に未だに載らない…未だに噂すら立っていない…SNSを見てみても全く見つからない。計画通りに行ったはずだ。計算通りならたつはずだ。確認しに行くにも、完璧な計画に傷がつく上に、怪しまれる可能性もある。…、まさか、バレたのか…?「もしそうだとしたら…」と思い、私はできる限り証拠になる様な物を片付け始めた。逃げた方も良いかもしれない。荷造りもしなければならない…!


 6:00。ぴったりに起きた。ベルリンの安い宿の一室。安いとは言っても2人がただ寝泊まりするには十分な部屋だ。アレックスは起きて既に起きていた様で、這う様にして俺に顔を合わせて、軽快な口調で「Good Morning.」と言ってくる。何か、一夜を共にしたカップルの様だ。

「いつまでそれを続ける気だ?カップルでも無いっていうのに。」俺は気怠そうに言いながら起きあがった。

「別に良いじゃないの〜ほらっ、私母親代わりみたいなものじゃない?」

「あぁ、それも『変わった』、な。」

「あなたが言うのだったらそうなのかもしれないわね、My kid。」

いつもこんな調子だ。とは言え、感謝していない訳では無い。捨て子の俺を拾い、衣食住に不自由無い様育て、しかも沢山の情報を得る事を許してくれる。そしていつもの様に用意してくれている食事。

「ほら、食べましょ。」

「おぅ。」

そして食事を取りながらタブレット端末で世界中のニュース新聞を読む。今となってはこれが日課となっている。

「それで、いつになるんだ?君の『目的の場所』ってのに行くのは。」

「じきに連絡が来る、そうしたらむかうんだけど…。ちょっと手間取っているみたい。」

「…、OK。待っていれば良いんだろう?それともう一つ、俺を拾った時の話をもう一度してくれないか?」

「あら、珍しい。あなたから聞くなんて。どうかしたの?」

「いや、ちょっとした確認だよ。

「そう。そうね、何度話しても良いからねぇ。

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