とある男性が一人暮らしを始めたんですね。

一階の角部屋。

引っ越す前にきいたんですが、どうやら二階話を空き部屋らしく、まぁ、人が入ったら仕方ないですけど…人が入る前なら静かに暮らせそうだなと思っていたんですね。

で、引っ越した夜中、音がして目が覚めた。

カリカリと何かを引っ掻いている音がする。

もうなんだよと思って目を開けて部屋をキョロキョロと見回すけど何もない。

ネズミでもいるのかと思っていたんですけど、どうやら天井から音がする。

あ、二階…あき部屋だからネズミが走り回ってるのかなと思って、ネズミかぁ嫌だなぁと思いながら目をつぶったんですね。

でも、音も鳴りやまないし起きちゃおうかな～ってもう一回目を開けた。

天井が見える。

そして、その天井に人の顔が無表情の人の顔だけが張り付いていた。

じーっと男性の事をみてる。

男性は悲鳴をあげれず、腰抜かしながらずりずり這って真夜中部屋を出てった。

あとから不動産に聞いたんですけど、上の階の人、自殺していたらしいです。

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