百物語

お題84、蜘蛛

皆さんは蜘蛛って大丈夫な方ですか？

めちゃくちゃ偏見なのですが、オカルト好きな人って蜘蛛平気そうなイメージあるんですけど、どうでしょうか？

ある少年が田舎のおじいちゃんおばあちゃんの家にお父さんお母さんに連れられて泊まったんですね

おじいちゃんおばあちゃんに可愛がられて夕飯も豪華でちょっと退屈だけど甘やかされてまんざらでもない時間を過ごしてたんですね。

で、夜暗くなってきて寝ようかと思ってたら蜘蛛が出た。

一匹の小さな蜘蛛。

男の子は別に気にしなくてあ、蜘蛛がいるなーくらいだったんですけど、ピョンピョンと蜘蛛が近寄ってきた。

少年は危ないつぶしちゃいそうと思って手でぱっと掴んで布団しいた部屋の窓から逃がしてあげた。

その夜中、12時を回ったくらいに突然目が覚めた。

まだくらい～ねよ～と目をつぶったんですけど、寝室の廊下をペタペタ歩く音が聞こえてきた。

誰かトイレかな、僕も行こうかな、そう思って起き上がろうとしたんですね。

でも、体が全く動かなかった。

金縛りというのがまだ分からなくて、その子はうわ～なんだこれってパニックになってたんですね

するとすーと襖があいた音がした。

そして畳を歩く音。

ずーと天井をじーと見るしかなかった少年の目の前ににたーと笑った女が現れたんですね

で、そのにたーと笑った女の顔がどんどん近づいてきた

うわーくるなーて少年が思ったら、女が笑うの止めて顔の目の前を、手で何かを払うような動作をしているんですね。

金縛りにあってて何が何だかわからないまま、女はふっと消えたんですね。

その時に金縛りもとけて、体を起こしたんです。そしたら、顔に何かついたんで慌てて払った。

なんだこれ？

正体は見えなかったんですが、感覚でわかりました。

蜘蛛の糸だ。

それ以降変な目にあってないみたいです。

よくあるような、恩返しだったのかな、とおもったらしいです。