お題46、指切り
指切りげんまん嘘付いたらはりせんぼんのーますって子供のころした事はありますよねぇ。
今回はそのゆびきりについてのお話になります。
Aさんという女性が体験したんですが、Aさんが小学生低学年ごろになるんですけど、
AさんにはBさんとCさんというお友達がいたんですけど、あまりCさんという子は好きじゃなかった。
ちょっとどんくさい子で、その子に合わせていると、いつも自分たちは行動が遅くなってしまっていた。
Bさんが間を取り持っていてくれたようなものだったんですね。
ある日、三人で遊び約束をしたんですけどBさんが当日体調が悪くなって二人だけで遊ぶことになっちゃったんですね。もうAさん帰りたくて帰りたくて、今日はBちゃん来ないし、三人で遊びたいから解散しよって言ったんですね。そしたらCさんが分かった。って言ってくれたんですね。でも、そのまま続けて今度二人で遊ぼって言ってきたんですね。
Aさんは凄く嫌だったんですが、いいよって言ったんですね。それでCさんが指切りげんまんしよって言い出して、Aさんしたんですね。で、その日解散したんですね
それからはとくに何もなく過ごしていたんですけど、Cさん、死んじゃったんですね。
不慮の事故だったんですが、車に引かれて死んでしまったんですね。
AさんBさんは、お葬式などには出なかったんですけど、しばらくはBさんはずっと泣いてしまっていて、Aさんは必死に慰めていたんですね。
それが続いたある日、Bさんが急に遊びに行こうって言い出したんですね。
Aさんはあー元気になってくれたんだって嬉しかったんです。遊ぶ日の約束して、その約束の日めいいっぱいBさんと遊んだんですね。凄く楽しくて、夕方まで遊んでAさんは大満足だったんですね。
それでBさんとバイバイと解散しようとしたんですけど、Bさんが最後に言ったんです。
約束、ありがとねって。
一瞬何のことだろうと思いつつ、解散してその帰り道にCさんとの約束を思い出した。
あの時の約束をCさんがBさんに話したかもしれないけど、あの日遊んだのはBさんだったのかCさんだったのか、今はもうわからないとおっしゃってました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます