第四話 もう一人

【???視点】


天界、神族が住まう場所。


「俺の邪魔をするなよ。」


地面には神が地面を覆い尽くすような形で倒れていた。


そして、それを踏み荒らすように歩いている人影が一つ。


空に聳える天界は地を赤く染め、雲を彩りつつあった。


「弱いなぁ。遅いなぁ。楽しくないなぁ。」


呪詛のようなものを垂れ流しながら、攻撃を加えてくる神々を殺戮しながら前進していく。


そして、神々が命をかけながら守る塔に近づいていく。


そして、水晶のようなものを守る妖精のような人間のような存在に近づく。


「どいておくれよ。潰しちゃうよ?君たちが閉じ込めて僕を傷つけたんだよ?その罪くらい償いなよ。」


そう言いながら争いは拒むようなしかし、怒りを瞳に宿しながらそう告げた。


その赤い瞳は、焦点をしっかり捉えながら相手を威圧していた。


「ここを退くわけに行かない。人間の生活の基盤であり、神々の心臓部とも言える場所だから。」


「じゃあ、潰れてね。」


重力が強くなり、立ち上がれないほどに地面に押し付けられる。


そして、水晶に手を近づける。


「やめろ!神々の怒りをかうことになるぞ!」


「審判を下すのは君たちじゃない。この俺さ。」


パリンッ


水晶は砕け散り、光を失った。


その男は魔法を発動する。


「『黒き弾丸』」


守人を跡形もなく消し去ると、ゆっくりゆっくりと歩みを進めていく。


歯車は回り出している。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


どうだったでしょうか。これも後々、出てくることになります。


幕間にするつもりでしたが、物語にしっかりつなげるために入れてみました。


今回は文字数少なめなので読みやすかったと思います。


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