第111話 わし 新たな真実
わし「がはははは今日も酒が美味い」
アリア「マルス様、飲み過ぎですよ」
ジアンビ「酒やタバコの年齢を引き上げますか?」
わし「うむそうじゃな、最終的には21歳まで上げようか」
ジアンビ「後はスパイ防止法ですね」
わし「そうじゃな最近は他国との国交も増えたからな、テロリストや国家の転覆を狙う輩を未然に防ぐ法律や国家機密法を作り公務員法に情報漏洩防止の条項を盛り込もう」
ジアンビ「そうですね」
わし「スパイの黒幕は、ほとんどの場合大使館の書記官や駐在武官じゃ、つまり外交特権保持者なので逮捕は出来ないし強制退去も無理じゃ、今の法律では帰国お願いをすることしか出来んからな」
ジアンビ「確かに」
わし「同盟国でもスパイ法は適用させる」
ジアンビ「しかし法律とは強力ですね」
わし「そうでも無い」
ジアンビ「そうなんですか?」
わし「人が法律を守ってるからじゃ、法律は人を守ってくれん」
ジアンビ「どう言う事ですか?」
わし「例えばアリアが剣を抜き、わしに斬りかかるとしよう」
アリア「そんな事しません!!」
わし「まぁ聞け、もし法律が人を守ってくれるなら、アリアの剣が、わしに当たる前に何らかの方法で止まるはずじゃ、剣が物理的に止まるとかな」
ジアンビ「確かに…」
わし「実際はアリアが法律を守ってるから、わしが斬られないのじゃ」
ジアンビ「深いですね…ところでアリアさん…その格好は…目のやり場に困るんですが」
アリア「マルス様が私にエロを感じて頂く最高のアイテムです」
ジアンビ「はぁ…そうですか…」
カレン「アリアちゃん変態だと思われますよ」
馬鹿が抜けてる…馬鹿で変態だろ
アリア「いいんです!!今日はこれでいます!!」
わし「アリア、目を瞑って変態を想像してみろ」
アリア「え?…あ…はい」
わし「想像出来たか?」
アリア「えぇ…まぁ…だいぶヤバイ変態ですけど」
わし「その想像よりちょっと変態くらいじゃ」
アリア「どうゆう事ですか!?」
わし「頭イカれてる変態具合じゃ」
アリア「でもエロを感じてるんですよね?」
わし「まぁ…そうじゃが」
アリア「問題ありません!!」
納得したよ…
まぁ、100年後にコレを当たり前にする事は可能じゃがな、認知(常識)を変えれば
ジアンビ「あ…そうです、地図作成がある程度出来ましたね、あとトランス国から友好の印として珍しい動物の贈り物も来てます」
わし「動物を鑑賞する動物園も作るか」
カレン「動物園ですか面白そうですわ」
ジアンビ「こちらが、地図と珍しい動物の写真と資料ですね」
わし「ふむふむ…なっ!!…なに!?」
カレン「極東には、こんな巨大な生物がいるんですね、それに、この巨大なネコみたいな動物は凄い犬歯ですね、まるでサーベルみたい」
わし「これは…メガテリウムにスミロドンじゃないか!!」
ジアンビ「知ってるんですか?」
わし「ああ…巨大なナマケモノがメガテリウムでこのサーベルの様な特徴的な犬歯をした動物は別名サーベルタイガーと言われてる、正式な名称はスミロドンじゃ」
ジアンビ「資料での名前はパイオツとカイデーですね」
パオオツカイデーとか業界人かよ…
わし「パイオツ?カイデー?現地人の言葉じゃないのか…?わしの記憶では、写真の動物は間違い無くスミロドンとメガテリウムじゃ」
ジアンビ「よく知ってますね、ググレカス神ですか?それとも見た事あるとか?」
わし「ググレカス神じゃ、わしは実物を見た事はない」
ジアンビ「そうなんですね」
当然じゃ…わしの時代には絶滅しとるからな、確か…1万年前に絶滅してる…そう言えば犬が存在しないのもおかしいよな…犬が遺伝的にオオカミから分岐した時期は1万5000年以上前だ
厳密には現生の犬はオオカミの亜種だがな
わし「あと地図も、わしが良く知ってる地図じゃ…これがオーストラリア大陸に最近始めたプランテーションはマレー諸島だ…」
ジアンビ「さすがググレカス神ですね」
しかし…我が国があるアトラス大陸は知らんぞ…太平洋のど真ん中にある…転生前ではムー大陸があったとされる場所じゃが…
グビグビグビ…
考えても仕方ないな…
仮説で言えば1万5000年以上前の地球か、多元宇宙論を採用するなら地球によく似たパラレルワールドか…
アリア「マルス様大丈夫ですか?物凄く怖い顔してますよ?」
わし「いや…まぁ考えごとじゃ」
しかし…アホ丸出しの格好じゃな…考えてるのがアホらしくなるわ
ジアンビ「そうだ、ググレカス神と言えば、解けそうで解けないって話題になってる問題があるんですよ」
わし「ふーーん、まぁ分かる範囲なら」
ジアンビ「コレです」
わし「なになに…3以上の自然数 n について、xn+ yn = zn となる自然数の組 (x, y, z) は存在しない、つまりx³+y³=z³って事とかじゃな」
ジアンビ「そうです」
裁判官しながら数学を解くのが好きすぎて、自ら解いた問題をさらに魔改造して解いてたド変態のピエール・ド・フェルマーのフェルマーの最終定理か
わし「解けるが、論文として書くのにめちゃくちゃ時間がかかる、ヒントはモジュラー楕円曲線と数学的帰納法じゃな」
ジアンビ「おおおおお!!凄すぎませんか?早速大学校の数学科にヒントを教えます」
わし「モジュラー楕円曲線がそもそも発見されてないかもだがな、それにコレが解けても金にならんぞ」
実際は懸賞金がかかってたがな…ハイパーインフレで数万円レベルになってたが(笑)
ジアンビ「まぁそうですけど、知的探究心をそそられます」
わし「まぁ全然違う研究してたら、革新的な事を発見出来たりする事もあるしな」
実際にフェルマーの最終定理を解いたアンドリューワイルズもフェルマーの最終定理を解く事を目標にしてたが、別の楕円曲線を研究してた
その時にフライの楕円曲線(=フェルマーの最終定理の反例)はモジュラーとはならないことが証明され、フェルマーの最終定理を証明するにはフライの楕円曲線は存在しないこを証明すれば良いとなった事がキッカケじゃからな
一見関係ない事が重要だったりする事もある
ジアンビ「生活に役立つ数学とかありますか?」
わし「あるぞ」
ジアンビ「めちゃくちゃ興味あります!!」
わし「ゲーム理論じゃ」
ジアンビ「面白そうな名前の理論ですね」
ジョン・フォン・ノイマンのゲーム理論だ、わしが知る限りでは近代史では最強の天才じゃな、アインシュタインより天才じゃと思う
わし「ゲーム理論は完全競争市場や独占市場以外で多岐に使えるぞ経営学、政治学、法学、社会学、人類学、心理学、生物学、工学、これから始まるコンピュータ科学などに応用可能じゃ」
ジアンビ「教えてください!!」
わし「超簡単に説明するなら談合最強」
ジアンビ「談合ですか?」
わし「まぁ特定の条件下ではな、色々と要素があるし、コレまた論文にすると凄まじ量になるしな、それにわしらには必要無かったりする」
ジアンビ「そうなんですか?」
わし「ヒト、モノ、カネのうち、カネを独占してるからな、0からカネを生み出せるから、カネでヒトもモノも動くし、モノも生み出せる」
ジアンビ「確かに…」
わし「無限に供給される太陽光や海(水)や空気からモノが生まれれば、また世界も変わるがな」
植物とか太陽光と二酸化炭素と水から有機物を作ってるから、完成されてるとも言える
種を植えて水をかけたら、PS5が出来るとかな
ジアンビ「是非!!大学校でゲーム理論を講義して下さい」
わし「まぁ論文も書くわ、ゲーム理論を知ってると知らないとでは大きく違うからな」
ジアンビ「ああ…私もググレカス神と繋がりたいです、100年後の人が羨ましいです!!」
わし「全員賢くなったら、もっと努力しないと行けないぞ」(笑)
ジアンビ「あ…確かに、100年後の人間は、やっぱり皆んな賢いんですかね?」
わし「ほとんどの人間は相変わらず愚かだろう」
ジアンビ「そうなんですかね、それはそれで少し安心出来る不思議」
わし「見てみろ、変態丸出しの格好して寝てる奴もいる」
ジアンビ「た…確かに…」
わし「カレン部屋に連れてってやれ」
カレン「分かりましたわ、ほらアリアちゃん風邪引きますよ」
アリア「う……ん……貝殻…無い方が…セクシー…」
貝殻まで無かったら紐じゃないか…
ジアンビ「やっぱり、正しい事って教えない方が良いんでしょうか?」
わし「知らない方が幸せな事もあるがな、知らない間に豊かになった方が良い」
ジアンビ「政治や経済は知ってた方が良いですね」
わし「わしは教えんがな、国民を操作しにくくなる」
ジアンビ「知らない間に豊かになるパターンですね」
わし「国民を豊かにせんと、国が滅ぶ歴史が証明してる」
ジアンビ「確かに…」
次回に続く…
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