言霊は存在するのか?

 言霊ことだまを聞いた事はありますか?

言葉には目に見えない力があると思う人は多いです。

私が小学生の頃遠足に行った時四組のバスには四号車では無く

寿車と書かれていました、それは四と言う字が死と読めること

から、当時は四を使うのを嫌っていたと思ってました。


 縁起えんぎが悪いと思い込んでいたのだと思います。

はたしてそれほどの影響があるのか気になります、海外にも

同じ事があるのか調べてみましたが、ありませんでした。

日本独特にほんどくとくな言葉だとわかりました。


 では、いつ言霊が使われたのでしょう、私は一冊の本に書いて

あるのを見つけました、言霊ということばが文献ぶんけんに登場するのは

万葉集まんようしゅうの中の柿本人麻呂の和歌だとわかりました。


 内容は外国に旅立つ官人の使節に別れを惜しんで作られた歌です。

日本は言霊の国だから、自身を持って、幸せな旅をしてください

うたっているのです。


 日本人は言葉を大切にしています、かつて言霊ということばが

戦時中、狂信的な国家神道や軍国主義の人々によって、便宣的に

使われた悲しい時代がありました、その結果、言霊ということばを使うだけで、民主主義の成長に有害だと思う人がいます。


 何故それほど言葉に敏感なのか、それは自己暗示になるからです

例えば人に対して傷つく言葉を聞いた側は今まで言われるまで

意識して無かったのに、私はそうなんだと思うようになり

心に残ります、そうすると自分はそうなんだと思い込み

自分で悪い自己暗示になってしまいます。


 言霊の正体は言葉をそう思い込むことでそうなってしまう

という事です、本来なら言葉には力はありませんが思い込む

脳の仕組みが日本人にあるということです。


 あらためて考えてみましょう、言霊は日本独特の言葉です

あえて言うなら日本人はそう思い込む文化があり、それは

消えることはありません、ならばどうするのがいいのか。


 軽はずみに相手の気持ちを考えずについ言ってしまうことを

気をつけて、相手にとって悪いイメージの言葉を使わないように

言葉に感謝や応援や優しい気持ちを込めて使うことで

心の被害者は少なくなることを考えて使うと言霊の本来の

意味を理解できコミュニケーションも良くなると思います。

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