18話 彩の不倫

 18.彩の不倫


 高谷と彩の離婚の噂を聞いた近藤学は彩に電話をした。


「もしもし、彩? 俺、近藤」


「えっ? 学さん?」


「おう、 久しぶり、高谷と離婚したんだって?」


「うん」


「お前、浮気したの?」


「もう、広まってるんですか」


「ああ、こんなのすぐ広まるよ、今どこにいる?」


「実家です」


「じゃあ、俺が慰めてやるよ、飲みに行こう」


「そうですね、ずーっと実家で暇だし」


「じゃあ、 ○○に8時でいいか?」


「うん、わかった」


 彩は毎日実家でなにもしておらず、兄からはあんな幸せな結婚を、あんないい人を裏切って離婚されたお前はバカだ といつも言われ、うんざりしていた。


 そこに、昔つきあってた同じ会社の近藤学から連絡がきたので、喜んで会いに行った。


「とりあず乾杯」


「何にですか?」


「離婚して自由になったこと」


「えーーつ、それって乾杯することですか」


「そうだよ、今時バツイチくらい当たり前じゃん、それにまだ若いし」


「そうですね、そう思えば楽しいですね」


「でも近藤先輩 って結婚してるんじゃないんですか? いいんですか?」


「ああ、でも、ほら、結婚して、子供もいると、奥さんは子供につきっきりで、俺なんか家にいても邪魔者扱いだから、ほとんど家に帰ってないんだよ」

「へ~、そういうもんですか」


「彩の時はどうだった?高谷もそうなんじゃない?」


「ううん、彼は休みの日はいつも家にいたし、普通の日も仕事が終ったらまっすぐ家に帰ってた」


「へえ、そう、それじゃあ逆に息抜きできなかったろ、ああ、だから浮気しちゃったんだ」


「・・・・・・」


「まあ、晴れて一人になったんだから、遊ぼ!」


「はーい」


 こうやって 久しぶりに遊んだ彩、2人はそのまま一緒のベッドで朝を迎え、お互いにまた会う約束をして、帰った。


 それから、2人は頻繁に会って、体を重ねていた。



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