占い
勝利だギューちゃん
第1話
向こうで、わいわい騒いでいる。
とても、楽しそうだ。
クラスの校外学習。
うちのクラスは、基本的に男女の仲がいい。
いじめもない。
そう、基本的には・・・
どんな環境でも、馴染めない人はいる。
僕もそのタイプ。
まあ、僕も人と付き合うより、花を見ていたほうが楽しい。
少女趣味だな・・・
「あっ、マーガレットだな・・・これ」
多分、マーガレットだろう。
この花は、花占いよく使われる。
誰が最初にやったのか・・・
何でもそうだが、最初にやった人を尊敬する。
周りを見渡す。
「気づいてないな」
僕は、マーガレットを手に取り、花占いをやる。
「出来る?出来ない?出来る?出来ない?・・・」
花弁は減っていく。
「あっ、出来るになった」
僕は安堵の溜息が出た。
「佐倉くん、花占いなんてやるんだね」
後ろから声をかけられた。
「あっ、いつの間に」
そこには、クラスの女子がいた。
「えーと、誰だっけ?」
「みどり。葵みどり。クラスの女子の名前くらい、覚えておいてね」
怒られた・・・
「で、何を占ったの?」
「彼女が、出来るか、出来ないか」
嘘だが、ごまかしておいた。
「で、どうなった?」
「出来る」
「なら、占いは当たりだね」
「その心は?」
「今から、私が君の彼女だから」
「なぜ?」
「ボランティア」
「断る」
「嘘よ。君には興味がある」
「僕はない」
「なら、持たせて見せる」
凄い自信だな。
占い 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu
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