第429話 闇38


「それでは、エントリーNo.20です。」


転移で戻って来ると銀狼と戦ったせいでオークションは先に進んでいた。


「長かったな。」


スタンから話しかけられる。


いやいや、その言い方!

まるでう●こに行ってきたように聞こえるじゃん!

ここはいくら長くても流すとこじゃん!


俺はすました顔のスタンに心の中で突っ込みつつ睨むのであった。


う●こ疑惑を払拭する為に本当の事を伝える。


「ちょっと銀狼の親ともめてね‥。」


スタンはわかってるよ的な顔で笑っている。


くっそ〜。

イケメンは何をやってもカッコいいよね。


俺がスタンに嫉妬しているとオークションの会場から歓声があがる。


何事かと慌てて壇上を見るとそこには黒いドレスを着た、陶器のように真っ白な肌をした女性が立っていたのであった。

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