第396話 緋莉1


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緋莉side


緋莉は珍しく興奮していた。


まさか神々の戦いに参加出来るとは‥。


てっきりお留守番になるかと思っていただけに一緒に呼び出されてとても嬉しかった。


さぁ、セオリ様の期待に応えよう!

緋莉の闘志に火がともる。


緋莉がやる気になる一方で銀狼は慎重になっていた。


理由は目の前の女が不気味だったからだ。


身体から発せられる匂いが凄かったからだ。


目の前の女から数えきれない程、人の血の匂いがする。

尋常じゃない数だ。


鼻がおかしくなりそうだ。


銀狼は緋莉の匂いで動けなかったが、緋莉は緋莉で動けないでいた。


「手加減難しい。」


閻魔大王様は手加減が苦手だったようだ。

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