第345話 チャンス


「では、後は任せるよ。」


そう言うとセオリは消えてしまう。


その場に沈黙がはしる。


数秒後、ゾンが口を開く。


「まさか二人とも居なくなるとは‥。紫花、イチローの事は二人で頑張って護衛しよう。」


仕事熱心なゾンが護衛の事を気にしているようだった。


いや、それじゃない!

これってチャンスじゃね?


俺は酒がのめなくなるこら妊娠は望んでいないが、イチローとイチャイチャするのはやぶさかでない。


二人なら左右で手を握れるし‥。


もう、遠慮する必要はない。


俺はニコニコしながらイチローの部屋に向かった。


扉には鍵がかかっていたのでノブごと引っこ抜く。


あっ、やべ。

思わず力が入ってしまった。

後でイチローに謝っておこう。


さぉ、さっさと起こしてデートに行こう。


ウキウキの紫花の目に飛び込んできてのは、スヤスヤと眠るイチローと床に眠る5人の子供であった。

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