第283話 後始末


 天使達の魔法陣が完成し地上のモンスターが討伐されたころ、実は別の場所で戦いは続いていた。


「やっぱり地上と違って、地下にはまだモンスターがいるね。」


スケルトンの攻撃を躱しながら会話を続けるイブキ。


「セオリの指摘通りね。」


そのスケルトンを倒す、明日香。


「あっちからはアンデットっす!」


周囲の索敵を行う、璃水であった。


天使達が結界をつくる前からイブキ、明日香、璃水はセオリの指示によりスタンピードの原因であるダンジョンに潜っていた。


「天使達も最下層まで結界が届かないとは思わないでしょうね。」


明日香が攻撃しながら会話する。


「だからってこのメンバーでダンジョンマスターを倒すは無理じゃないかと‥。」


璃水は最初から同行するのを嫌がっていた。


「まぁ、たしかに‥。イブキは戦う気ないんでしょ?」

明日香がイブキに尋ねる。


「はい。基本的にこの世界には干渉しないつもりですので‥。まぁ、情報を与えるだけでも干渉してるんですがね‥。」

最後の方は声が小さくなる。


「何か策があるの?」

明日香が真剣な表情でイブキをみる。


「はい、あります。今回は少し反則技を使わせてもらいます。」

イブキが楽しそうに答える。


その後、反則技を詳しく説明しないまま、最下層に降りる階段までたどり着く。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る