第211話 名づけ5
ラストは『酒呑童子』だ。
正直、そのままで良くない?って思うが本人が名前が欲しいって事なので真剣に考えないと。下手な名前付けたらクビが飛びそうだよ‥。
名前からだと『酒』って字だけど、さすがに名前に『酒』はないよね。
もちろん『呑童子』の字からもイメージ出来るものはない。
そうなると見た目からイメージするしかないけど‥。
細く長い2本のツノ、髪・瞳・着物が紫。
あっ、髪と瞳は生まれつきだけど着物は自分の好みだよね。
紫をイメージしてもいいかも。
紫花(すみれ)
安紫(あんじ)
紫杏(しあん)
紫流(しえる)
紫桜(しお)
紫織(しおり)
紫苑(しおん)
紫乃(しの)
紫莉(ゆかり)
紫だと候補が多くなる。
紫苑はかなり好きな方だけど、テンスラのシオ○と丸かぶりになってしまう。
しかも同じ鬼だし‥。
敵を作る訳にはいかないので除外する。
うーん、悩むけど‥。
紫花(すみれ)に決めた。
理由はうまく説明出来ないけど、何となくイメージが一致したかな。
あー疲れた。
もう他にいないよね?
そういえば『百目鬼』『大天狗』『傘化け』の3匹を見かけていないけど元の世界に帰ったのかな?
すると申し訳なさそうに手をあげる妖怪が1匹現れる。
雪花のお姉さんだ。
「お姉さんも名前が欲しいってことですか?」
お姉さんの返事を待たずに明日香が割り込む。
「あんた、名前をもらう意味わかってるの?イチローの嫁にならないと名前はもらえないのよ!」
明日香がキレ気味気に叫ぶ。
えっ?そうなの?
梓月も嫁なの??
まずはお付き合いからじゃないの?
セオリ、イブキ、イザナミとも結婚決定なの?
明日香の言葉に焦るのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます