第137話 集合


「さて、2人は連れて帰るけど王様と王子は一緒に着いてきて。」

セオリがとんでもない事を言い出す。


「何か御用でしょうか?」

王子がセオリに質問する。


「うん、今後について話したい事があるんだ。もちろん強制ではないよ。」

セオリは笑顔で答える。


絶対に断れないですよね?っと心の中で突っ込むシャールであった。



帰りを待つ緋莉達の元にセオリ達が帰ってきた。


「みんな、ただいま!」

セオリが手を振りながら帰ってきた。


「おかえりなさい。」

嫁達全員が出迎える。


鏡の中からセオリが出てくるが、その後ろには見知らぬ男女がいた。

セオリから説明が無さそうなので明日香が代表して質問する。


「セオリ様、後ろの方々はどなたでしょうか?」


「女の子2人はイチロー君のお嫁さん。後はホラント国の王様と王子様。」


セオリが軽く答えるがいきなり国王だの王子だのと聞かされて全員が慌てふためく。


「そんな慌てなくて大丈夫だよ。たかだか一国の王様程度だよ。イチロー君も私も神だよ。」


言われてみれば‥と皆んなが納得する。


「とりあえずステアは2人にお茶でも出してあげて。それとイリスとアメリアはエルフの王様を連れてきて。フランカはドワーフ王。シーラは獣王。カタリーナは教皇ね。」


一瞬冗談かと思ったが、言い出したセオリが真顔なので冗談ではなさそうだ。


「本気ですか?王様達を集めて何をするつもりですか?」

明日香がセオリにかなりの勢いで質問する。


「内容はまだ内緒。まぁ、平たく言えば世界会議かな。」


セオリが満面の笑みで答えるが、全員が嫌な予感しかしなかったのである。

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