木炭
一斗缶で木炭を作る為にはかまど部分のレンガがいる。レンガを作らねば! などとアホな事を考えてた自分を殴りたい。いや、後々はかまども必要だと思うけど、私にはちゃんと一斗缶を焼けるとこがあんじゃん! そうそうドラム缶風呂がある所だよ。ここで作ればいいじゃん!
さて、まずはドラム缶を動かす。ぐっ、地味に重い。三十キロくらいあるんじゃ無いのこれ?
一斗缶に乾燥薪を敷き詰めて蓋をして空気孔を開ける。
ファイヤーオン。
煙が凄いね。煙が出なくなったら穴を塞いで土の中に埋める。
ドラム缶風呂を元に戻したら夕食時になったので、干し肉とアルファ米のハーブのスープを作る。明日の朝昼の分もありそうだね。
夕食の後は筋トレをした。筋肉美トレーニングと言う本があったのでそれを参考にしてるが、どのページもテカテカのボディビルダー風の人たちが『僧帽筋でかい!!!』『ナイスバルク』『仕上がってる』とか言う吹き出しがあって集中できない。終いには『板チョコのようだ』なんて書いてあるからチョコが食べたくなってしまった…何だこの本は、けしからん!
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朝になった。スープを食べて木炭を確認しに行く。おお! よく出来ている。これは素晴らしい出来ではないだろうか。火をつけて確かめてみるが、ちゃんと使えそうだ。これで薪やバーナーを無駄に消費せずに料理が出来る。ガスが無くなっても使える物が出来て良かった。
木炭が作れるなら次は木材集めだ。数週間は干さないと薪にも木炭にも出来ないのでとりあえず可能な限り枝などは集めておこう。
枝集めの前に兎の罠の確認に行く。やったね! 一匹かかっている。再度罠を仕掛け、兎の皮をツルっと剥いて枝集めを始める。
ここは楓の木の率が高すぎないか? 何の嫌味かな。楓の木ってメープルシロップ取れるんだよね? あーでも期間限定なんだっけ? クロスボウの練習をした木から蜜は出てないので、今はシロップが出る時期ではないっぽい。残念。
枝は結構地面に落ちているので、集めるのに問題は無かった。私がここに来て雨も降ってないし、比較的乾燥しいる枝もあった。薪の必要性を考えると木を伐採しないといけない。チェンソーとか無いんだけど…細い木だったら斧でいけるかな? 膜の外で長くは活動したくないが、枝は膜の外の方が多く落ちている。
集めた枝をまとめた所に戻ると、並べていた枝を全てゴブリンにグチャグチャにされていた。そこから五分ほどの記憶がない。気がついたら、ゴブリンがグチャグチャになって辺りに転がっていた。
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