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家族水入らず、目が覚めたばかりの今はそうするのがいいんだろう。


落ち着いてから私たちは紹介されればいい。




蜜ちゃん、私は仲良く出来るだろうか……飽きられてしまったり…………しないだろうか。


でも、佐藤の妹さんなら、大丈夫なんだろうか。




佐藤はぎゅっと拳を握ると、気合いを込めるように言った。




「じゃ、じゃあ妹の元へ……いきます!!」


「おー!」


「おー」


「和香、無理にそのテンションについて行かなくてもいいわ。ちょっと待ってて、車の手配するから」




車の手配とは。



















数分後、緑の家の前に悠々と到着した真っ黒な車に乗り込み、私たちは病院へと向かっていた。




「あぁ車?気にしないで。私が出掛ける時用に休日の時だけ契約してる運転手さんだから」


「運転手さん……」




普通のご家庭に運転手さんがついてるとも思えないけれど……。


緑はにこりと笑みだけ向けて圧をかけてきたから、その先は聞かなくていいことみたいだ。






病院へ着いた佐藤は、待合室までぎゅっと私の手を握ったまま院内へと入っていった。


それから私たちは、不安がりながらも神妙な面持ちの佐藤を見送ってから、待合室の椅子に座ろうとしたところで。




「あ」




ふと何かに気付いたように、緑が顔を上げて言ったのだ。




















「あいつ……ギャルのまま妹の所に行ったわ」





「あ。」


「あっ」











to be continued...



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