第4話
ダンジョンが近くにある街だし鍛冶師や錬金術師も腕のいいのが集まってるのかな?と武器屋、防具屋、魔道具店などをハシゴしたけど、モルガンやフィロさんレベルの鍛冶師、錬金術師は居なかったので結局何も買わ無かった。
「あの屋台美味しそうだな」
結局屋台が沢山でている街のメインストリートで美味しいそうな屋台探しをしている。
そこで、キムチ鍋のようなものをだしている屋台が目に入ったのでいっぱい注文した。
唐辛子などの香辛料を使うので他の屋台に比べてちょっと高めの値段だが、人が沢山並んでる。
キムチ自体をこの世界ではまだ見たことなかったので、この街の郷土料理的なものなのかな?このお店以外にもキムチを混ぜた野菜炒めを売ってる屋台も有るので、このお店の人の秘伝料理と言うことは無いだろう。
熊肉は癖のある肉でただ焼いただけだと少し食べにくい肉だけど、味が濃いめのキムチ鍋なので食べやすい。
キムチってこの街で買えるの?とキムチ鍋を売っているおっちゃんに聞いたら。この屋台で使ってるのは自家製だから売ってないが、キムチ自体は普通に売ってるぞ。と教えて貰った。
この屋台のキムチを気に入ったけど、自家製のキムチを売ってくれって言うのも営業妨害かと大人しくキムチを市販しているお店に向かった。
白菜、胡瓜、大根のキムチを買ってお店を出るとダンジョンの入口付近でマルタの魔力の反応が現れた。
今日の探索を終えて帰ってきたようだ。
流石にダンジョン入口まで今すぐに迎えに行くのはヤバいやつな気がしなくもないので、
宿でシャワーを浴びてから部屋でのんびり待っていることにした。
「ただいまです。コウさん、ギュッてして頭をなでなでしてください」
特に疑問を持たずに抱きしめて頭をなでなでする。
何があったのか聞いてみると、小屋を建てたり、冒険者が絡んできたりするせいで先頭に立って面倒を見る必要があったのでイチャイチャしてないとやってられるかという事らしい。
「コウさんが面倒を見てる班はどうですか?」
「慎重に先に進もうって子達だし、特に何か起きたりはしてないね。強いてあげるなら俺が魔力感知を教えたぐらいかな」
「羨ましいです。コウさん担当を交換しませんか?」
「今回せっかく今のところ平和に進んでるんだから変わらないよ」
俺だって面倒事に関わらなくて済むなら関わりたくないから。
ほっぺたを膨らませるマルタを宥めながら時間を潰してから 、夕食を食べるために移動した。
「ほんとにどの班がどこまで潜ってるのか張り出されるんだね」
見た感じ、1番深く潜ってる班が21階層 。
大半の生徒が15階層付近と言った感じだった。
なので俺が担当してる班の11階層はちょっと遅れてるかな?ってところである。
かと言って気にしなきゃ行けないレベルで遅れてる訳じゃ無いかな?ってレベルだし 、無理に攻略スピードをあげる必要は無いかな。
「ご飯はビュッフェ形式なんだね。どんな料理が有るかな〜」
お皿を持ってどんな料理が有るのか歩き回っていると沢山の生徒や先生に話しかけられる。
ご飯を食べるのに集中したいけど仕方ないので軽く話をしてまた今度時間が有ればと話を打ち切る。
「人気者でしたね」
夕食を終えてマルタと2人で部屋に帰ってきている。2人とも寝巻きに着替えているので外に出るつもりは無い。
今はお酒とおつまみを出して晩酌中である。
「人気者になりたい訳じゃ無いんだけどね。だからいつもはハジメくんに押し付けて俺は逃げるんだけど」
「だから余計に話をする機会があると人が集まって来てしまうんですよ。今回はそれだけじゃなくて、コウさんが島の開拓を始めたと言う話が流れ始めてますから、顔を覚えて貰って雇って欲しいって考えも有るでしょうね」
披露宴を島に建てた城で披露宴をするって招待状を送ってるから、俺が島の開拓をしているって大きく知られちゃったからね。
普通なら作業員は沢山欲しいけど、精霊に幻獣種達が手伝ってくれるしな〜。
最近は魔族達も増えたから魔物創造でオークを作って貰って力仕事ができる人員も大量確保出来るし。
今のところ人を雇う必要ないんだよね。
「今のところ人を雇う必要がないね」
「そうですね。じゅうぶん足りてますもんね」
「そうなんだよね。明日も早いしそろそろ寝ようか」
「そうですね。じゃあお休みなさい」
「お休み〜」
マルタが自分のベットじゃなくでこっちのベットに入って来たので抱きしめて抱き枕代わりにして眠りについた。
ーーーー
「ん〜。おはようございます」
「おはよう」
「やっぱり。コウさんが居ると安心します」
異世界に召喚されたせいで半年間会えなかったからね。
「その節は大変なご迷惑をお掛けしました」
「コウさんは全く悪くないんですけどね。私を含め全員コウさんが突然居なくなって精神的にやばかったのは確かです。最初なんてコウさんがどこに行ったのか、生きてるのかすら不明でしたから。コウさんが無事に帰ってきて本当に良かったです」
マルタの抱きついてくるちからが少し強くなった。
「いつもだったら、このまま押し倒してるんですけど宿ですし、仕事中ですからね。働きますか〜」
マルタとわかれて、学生達と待ち合わせしてる場所に向かった。
読んでいただきありがとうございます。
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