第2話
装備を1式身につけた後、フィア達に集まって貰って世界樹とニーズヘッグに起きてることを説明する。
「それと今回フィア、マルタ、メル、シャルはお留守番ね。フィアは若干お腹出てきてるし、マルタ、メル、シャルに神獣相手は難しいから」
「いくら、僕の加護でお腹の子を保護してると言っても戦闘なんて本当はしない方が良いからね。前回はフィアちゃんがいないとまずかったから止めなかったけど。それに今回はコウが全力で戦闘できるし、そこまで心配する必要ないよ」
ニョグダの時は世界の上書きを対処しながら戦わなきゃ行けなかったから、戦闘自体は全く役に立たなかったけど、今回は戦闘だけに集中できるから問題ないと俺も思ってる。
本気で殺し合いする訳じゃないし。
俺とフェムトの説得と終わったら、みんなもエルフの国に呼ぶからという約束をして納得して貰った。
「狙ってるわけじゃ無いんだけど、2人で行動する時、何故かイスカ率が高い気がする」
ほかの場合は2人っきりじゃなくて2,3人で行動とかが多い。
「確かにそうですね?そんな事より早くエルフの国に行きましょう」
確かにその通りだな。何となくこれ以上この話をするのは危険な気がしたので言われた通りエルフの国に転移した。
今度、1人ずつデートでもする時間を作ろう。
「精霊王様、リア様からお越しになるとお聞きして、陛下の準備も出来ています」
そう言って兵士の人に先導されて謁見の間に入る。
謁見の間に入ると国王を含め全員が膝を地面に着けて待っていた。
真ん中に道ができているので、そこを通って本来国王が立っている場所に立って謁見の間にいる人たちに声をかける。
「顔を上げて楽にして欲しい」
なんでこんな事になってるかと言うと、水の精霊王はエルフからしたら信仰の対象なので
国王よりも偉いからだそうだ。
今回2回目だけど、1回目の時マジでビビった。
リアに小声でこれホントにやらなきゃダメ?
って聞いたら、こういうのを気にしない性格なのは分かっていますが、国王が水の精霊王を同列もしくは格下に扱ったなんて噂が広がったら暴動が起こりますので、お願いします。と言われたらやるしか無い。
でも、やっぱり慣れない。リンファスとかオルフェナスみたいに国王と同列に扱うぐらいで良いんだけどな〜。
「精霊王様、リアから話は聞いています。
お願いすることしか出来ないのが心苦しいのですが、世界樹とニーズヘッグ様の事をどうかよろしくお願いします」
「マルク陛下安心して下さい、私はその為にここに来たんです。すぐに世界樹とニーズヘッグを救い出して見せます」
この口調やっぱりなれない。でも謁見の間だけでもその口調でお願いしますって言われてるからな〜。
「世界樹までは私が案内します。コウさんそれで良いですよね?」
世界樹までの道は知らないから、誰かに案内してもらわないと行けないのは分かってるけど、リアは戦えないし、リアを連れていくのは…。ディアーネさんもリアの後ろから断れってオーラ出てるし。
一応、俺の部下だよね?ディアーネさんって
世界樹までの道は何重にも結界が張られていて、許可のある人と一緒に行かないと迷ってしまって辿りつけないらしい。
それで許可のある人って言うのが王族らしいので、リアに連れて行って貰うのが1番って言うのは分かってるんだけどね。
王族の人は他にもいるし、当然戦える人もいるんだけど、神獣相手じゃリアと変わらないし、世界樹に着いたら転移魔法でリアだけ帰ってもらえば良いか?と色々方法を考えていると、1人の女性が現れる。
「案内は私自身がするから気にしなくていいよ。初めまして、水の精霊王。私はニーズヘッグ、ニーズでもヘッグでも好きに呼んでくれ」
やっぱり彼女がニーズヘッグだったか。
でも、彼女からは普通の人間ぐらいの力しか感じない。
案内する為の分体みたいなものかな?
「初めまして、ニーズさん。水の精霊王のコウ・アポストロスです。コウって呼んでください」
「宜しくねコウ。一緒についてきてる子はリバイアサンだね、ティアナの娘かな?」
アナさんだけでなく、ニーズさんもティアナさんの事を知っているらしい。
「はい。ティアナの娘でリバイアサンオリジンのイスカです。コウさんの妻の1人です」
ニーズさんに話を振られてイスカが挨拶をする。
「イスカちゃんね。それにしてもティアナに見た目はよく似てる。ティアナは突然押しかけて来たと思えば喧嘩吹っかけてくるような子だったけど、イスカちゃんは礼儀正しくていい子そうだ。ティアナもしっかり母親をしているみたいだね」
ティアナさん何やってるんだ。
フェムトも初対面の時いきなり攻撃されたって言ってたし、アルさんもあれを師事して貰ったって事にしてるんだね。って言ってたから、自分より強そうな人に片っ端から喧嘩を売ってたのかな?若い頃のティアナさんは。
イスカも俺と初対面の時攻撃してきたし、ある意味、親子そっくりなんだなと思うコウだった。
読んでいただきありがとうございます。
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