誠の故郷、洲本へ

土曜日、朝早く誠は梅田に向かい、阪神電鉄に乗り込んだ。大阪市内から高速バスを利用して直接洲本へ向かうのではなく、途中立ち寄るところが有るため。あえて阪神電鉄で石屋川駅で紀子と合流して、舞子公園駅まで行き、そこから淡路鳴門方面の高速バスに乗り込んだ。明石海峡大橋を渡り切ったバスは、高速を降りて、道の駅あわじに到着、誠と紀子は下車。そこから、普通のバスに乗り換え、有る場所で降りた。明石海峡大橋開通と同時にオープンした北淡震災記念公園(野島断層)に立ち寄った。

「ここが、震災の引き金になった活断層みたいだよ、保存する事が決まって、メモリアルパークとなったようだよ」

早速二人は、入場料を払い中に入った。館内を紹介するアナウンスが聞こえてきた。館内は、見学用に足場が組まれていた、その下には陥没したかのような段差の有る歩道が。地盤のズレが一目で解るようになっており、地震の凄まじさが実感出来た。さらに進んで行くと、縦ズレの断層が眼にはいる、そして、垂直に掘られた場所があり、縦ズレの断層の断面が一目で解るようになっていた。かなり大きなズレが確認出来た。

「ここまで地面がずれていたとは」

紀子と誠は、改めて、震災の恐ろしさを、痛感していた。その後、二人は、再びバスに乗り込み津名方面に向かった、高速バスじゃなかったので、直接洲本まで行けなかった。津名に着いた後、洲本行きのバスに乗り換え、洲本に向かった。

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