【小話】あなたのスキル構成は?【フレイ編】

「ところでフレイ、今後一緒に行動するにあたって、聞いておきたいんだけど」

「ああ分かってる、スキル構成だろ。言っておくが僕はまだ今朝始めたばかりだということを忘れないようにな」

「分かった分かった、それじゃ、お願いね」

「ついでに、初期振り分けについてもメモを付けておいたから、参考にしてくれ」



 ———————————

 PC name:フレイ

 所属ギルド:なし


 ■基本能力(ベーススキル)


 HP:400

 MP:515


 生命力(VIT):30/100(-5)(↑10)

 精神力(MND):35/100(+30)(↑10)

 筋力 (STR):15/100(-5)

 魔力 (MAG):48/100( +30)(↑20)


 ■所持スキル


 ・マスタリースキル


 アーマーマスタリー 11/100



 ・ウェポンスキル/マジックスキル


 魔本  20/100


 破壊魔法 48/100 (↑10)

 精霊魔法 45/100 (↑10)


 抵抗魔法 18/100

 強化魔法 22/100



 ・生産スキル


 調合 36/100



 ・日常スキル


 瞑想   33/100 (↑20)

 自然治癒 12/100

 観察眼  13/100



 ・補助スキル


 魔法習熟 32/100 (↑20)




 合計 418/1200

 生産 30/60


 ■特性


『魔力の泉』

『アストラル・シフト』

『×痛みに弱い』

 ※物理ダメージ1.1倍


 ———————————


「と、まあこんな感じだ。僕のスキル構成は、あえて説明するまでも無いだろう」

「うん、分かりやすく魔術師ウィザードだもんね」

「もちろん、それだけだとMPが無くなったら足手纏いになるからな。MP自然回復量を増やすパッシブスキル『瞑想』と、習得できる戦技に『一時的にMP自然回復を大幅に上げる』『次に使う魔法の消費を軽減する』などの便利な物がある『魔法習熟』を伸ばしておいた」

「さすが、手堅く抜かりがないね。それにしても、魔法技能が多いなあ」

「それなんだが……一つ、気になることがあるんだ」

「ああ……だね」

「やはりクリムは気付いていたか。魔法のカテゴリーが、妙に細かな区分がされているんだ。『破壊』と『精霊』、『抵抗』と『強化』、『回復』と『神秘』……」

「それと、僕の『影』と『闇』だね」

「そうだ、やけに二つで一組にされているのが目立つ……やっぱり、何がありそうだよな?」

「そうだね……でも、今はまだ分からないから上げてみるしか無いよね」

「ああ、そうだな」




「ところで、ハイエルフの特性の『魔力の泉』と『アストラル・シフト』って何?」

「ああ。『魔力の泉』はHP上限を1にする代わりに、一定時間魔法の消費MPをゼロにするもの。『アストラル・シフト』は一日一回、一時的に精霊化することで物理ダメージを一定時間完全回避する特性だ」

「へぇ、魔力の泉だけだとリスクがずいぶん高い気がするけど」

「アストラル・シフトを併用することで、魔法攻撃に気を付ければ魔法撃ち放題ってことだな」

「いずれにせよ、使いどころが肝心だね」




「……と、まあ僕についてはこんな感じだ。今はまだまだ弱いが、すぐにお前に追い付いてやるから覚悟しろよ」

「いつも思うんだけど、フレイって、やけにこういうところ負けず嫌いだよね……」

「当然だ、お前は親友だが同時にライバルだからな」

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