【二〇九《心にも あらでうき世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな》】:二

「でも、人としては賛成するし、そういう行動を起こそうと思えた凡人くんのことを凄いし素敵な人だと思う」

「じゃあ、反対っていうのは?」

「賛成してるのは、日本の国民としての筑摩理緒。でも、反対してるのは……凡人くんのことを好きな筑摩理緒」


 さらりと夏の夜に吹く涼風のように言った理緒さんは、一歩俺の前に歩み出て憂いを帯びた顔をする。


「凡人くんの悩んでることを聞いて、私も私なりに調べてみたの。それで、調べないと分からないような問題点が沢山あった。逆に言えば、少し調べれば分かるような社会の問題を私は知らなかった。だから、きっと私と同じような人は日本に沢山居ると思うし、その沢山の人が社会の問題を理解して真面目に考えてくれたら変われるかもしれないって思った。でも、それと同時に思ったの。変革の中心に凡人くんを置きたくないって」

「変革の中心に俺を置きたくない?」


「そう。だって、何かを変えようとする時には絶対に抵抗があるものだよ。その抵抗は誹謗中傷として変えようとしている人に向く。私は、もう凡人くんに人の冷たさを感じてほしくない。いくら凡人くんが人の冷たさに慣れてるって言っても、それは言葉だけで慣れてるわけじゃない。ただ我慢強くなってるだけで、我慢はし過ぎると心を壊しちゃう。はっきり言うと……冷たい人間だって思われるかもしれないけど……私は日本全国で困ってる数千、数万、数一〇万の人達よりも、凡人くん一人の方が大切だから。私は、凡人くん一人に重荷を載せてまで沢山の人を救う必要なんてないって思う」


「俺は何も負担に――」

「そうだよ。人が辛いとか怖いとか痛いとか、そういう嫌なことを、重荷になるようなことを真っ正面から立ち向かえるのが凡人くん。ずっと、小学校の頃からずっとそう。そんな優しいところが凡人くんの良いところで、格好良いところで……私の大好きなところ。でも……それで凡人くんが壊れるかもしれないなら、私は……私の知らない誰かが不幸な方がマシだよ」


 一歩前から数歩前に離れた理緒さんの後ろ姿しか見えない俺からは、今、理緒さんがどんな表情をしてるのか分からない。でも、少し震えて滲み出るように絞り出された言葉からは、理緒さんが心の中に持っている葛藤が見えた。


 おそらく……いや、確実に理緒さんの言葉は理緒さんの本心だ。でも、時に人の本心は語るべきではない時もある。特に、理緒さんの言葉は人間として普通で、人間として酷く残酷な面だ。

 俺だってその人間として醜い残酷さを持っている。


 もし、今目の前に神様が舞い降りてきて、凛恋が不幸になることを、自分の知らない誰かにこの先全てなすり付けられる。そう言われたら、俺は迷わず自分の知らない誰かに凛恋の不幸をなすり付けて欲しいと願う。


 人は、他人に対して優しいが無関心だ。関心の範ちゅうに他人が入れば人は他人に優しく出来る。でも、関心の外に居る他人には徹底的に冷淡で残酷だ。だって、関心の外に居る他人を、人は関心の中に収めようと考えようともしない。その無関心さは、関心の外に追いやられた他人からすれば酷く冷たい。

 でも……俺はそれが当たり前で避けては通れないことだと思う。だって、人が一度の人生で出会える人は限られる。だから、自分の人生に全く無影響な他人は必ず存在するのだ。


 ただ、理緒さんの場合は違う。理緒さんの場合は、自分の関心の中に入ってきた他人に対して無関心になろうとしているのだ。それは……残酷ではなく、酷く理緒さん本人に辛く負担が大きいことだった。そして、それを自分以外の誰かに話すということは、もっともっと辛く苦しいことだ。だけど、理緒さんはそれを俺に口にした。それは、理緒さんが冷たく残酷な人だからではない。むしろ、理緒さんが温かく優しい人だからこそだった。


 理緒さんは俺のことを心配してくれている。だから、俺のことを考えて人として非難されるような考えを言葉にした。その理緒さんの温かさと優しさにありがたさを思うと同時に、俺は申し訳なく思った。そんな、辛く苦しいことを理緒さんにさせてしまったことを……。


「きっと、凡人くんがやろうとしていることを実現しようとしたら、今の私達が持っている人間関係よりももっと大きくて広い人間関係が必要になると思う。具体的に言えば、同じ目的のために活動する団体を組織した方が良い。いくら私達が協力しても、やっぱりたった数人の力で一億二七〇〇万人を動かせるわけがない。もっと大きな力、単純に人の数がもっと必要。私は高校で生徒会長をやってたから分かる。沢山の人達を同じ目的のために動かすことがどんなに大変で負担が掛かるか。それは仕事量もそうだけど、本人に掛かる心労もそう。……まあ、私が高校時代に感じてた心労は私のせいだったけど」

「同じ目的のために活動する団体……学生団体を組織するってことか」


 学生団体。言葉通り、学生が組織する団体のことだが、学生団体は俺が考えている社会的な問題に対して学生の立場から考えを提言して追求する組織のことを指す。もちろん、社会全体を巻き込むような大規模な問題だけではなく、個々の大学の範ちゅうで収まる問題解決のために動く組織のことも言う。でも、理緒さんが言ったように学生団体の運営は簡単じゃない。むしろ、上手く運営出来る学生団体が稀だとも言える。


 いくら同じ目的を追求しようとしている人達が集まっている団体だとしても、必ず意見の差異は出てくる。そこを取り仕切るのがリーダーの立場だ。でも、俺は自分がそのリーダーの立場に不向きだと思っている。色々とその根拠はあるが、そもそもの話で、自分自身が無理だと思った時点でそれは実現出来ない。


 俺はずっと誰かの前に立つことをしなかった。それは、数ある経験で誰かの前に立って誰かを指揮したことがないという甘えでもあるし、自分が動かそうとしても誰も付いてくるわけがないという諦めもあった。


 人にはカリスマ性というのが存在すると俺は思っている。そのカリスマ性は努力によって付けることは出来ない才能だと思う。いや、才能ではなく人の本質の中にある一部だ。


 たとえば、俺と希さん、瀬名と里奈さんにはカリスマ性はない。でも、栄次、凛恋、萌夏さん、理緒さん、真弥さんにはカリスマ性がある。そのカリスマ性の有る無しは、その人の持っている言葉に“不思議な”説得力があるかないかだ。


 希さんは頭が良いし、他人に話を理解させる説得力は抜群だ。でも、裏を返せば自分の持っている知識を使って他人に理解をさせなければ人を説得出来ない。だけど、栄次の場合はどうだろう。栄次が誰かの前に立って自分の意見を熱弁すれば、必ず栄次に付いてくる人は沢山存在する。それは、希さんが言葉の限りを尽くして集めた人よりも確実に多い。それが、全て栄次の持っているカリスマ性の恩恵なのだ。


 カリスマ性を持っている人達は、自然と所属している集団で先頭に立たされる。それは周りがその人にカリスマ性があると理解しているからじゃない。周りの人達が、カリスマ性によって思わされているのだ。

 この人にならついて行っても良い、と。組織の顔に、リーダーになる人間には必ずそのカリスマ性という本質は必要だ。だけど……俺にはそれがない。


 俺はずっと痛感している。他人は俺の言葉に付いてこないと。俺の言葉に付いてきてくれる人は、長い時間を俺と共有して他人から友人になってくれた人だけだと。

 昔から、無理だと決め付けた時点で可能なことも不可能になるとか、限界を作らないことが人として成功するためには大切だとか、そういう言葉を聞く。でも、俺はちゃんと分かっている。

 そう思える人は、そもそも希少だと。


 萌夏さんのように努力を努力と思わず続けられる天才と同じように、無理だと思わない人や限界を作らない人は、無理だと思わない天才で、限界を作らない天才なのだ。ただの凡人である俺はそんな天才ではない。


 天才と凡人の違いは根本的に諦めの有無だと思う。天才はどんな問題が発生しても諦めないのだ。ただの凡人が無理だと諦めるようなことでも、頑なに諦めずにひたむきに前へ前へ歩き続けられる。だからこそ、大多数の凡人達が無理だと諦めたことを成し遂げられるからこそ天才は天才と呼ばれ、大多数の凡人達が無理だと諦めたことを成し遂げようと歩き続けるからこそ天才は変人と呼ばれる。


「もし、凡人くんが学生団体を組織するって言ったら私は全力でバックアップする。他のみんなも私と同じ。でも……きっと優しい凡人くんは思うよ――」

「もし、俺が学生団体を組織するとしたら、俺はリーダーに立つべきじゃない。でも、そうなったら誰かに一番負担のある立場を押し付けることになる。それは……それじゃダメなんだ」

「うん。凡人くんはどんなに変わろうとしても、自分のせいで誰かに負担が掛かっちゃうとか、その負担を自分以外に掛けたくないとか思っちゃう人だから。私達が負担だなんて思ってる思ってないは関係なく」


 理緒さんに言われている。俺じゃ学生団体を組織するのは不可能だと。そして、俺が目指していることは学生団体という大きな力が必要不可欠だと。

 つまり……俺では目的は達成出来ないと。


「みんな賛成するに決まってる。特に、凛恋は一番賛成して凡人くんを応援するに決まってる。だから、私は反対するよ。学生団体を作る方法を採るなら」

「つまり、学生団体を作らないなら協力してくれるってこと?」

「ううん。凡人くんに一切負担にならないことなら協力する」

「それは……」

「うん。凡人くんにそんなことが出来るわけがないから、私が今回のことで凡人くんに賛成することはないと思うよ」

「……俺は悪いことをしようとしてるわけじゃない」

「してるよ。凡人くんは自分にとって悪いことをしようとしてる。凡人くんは人助けが仕事のヒーローじゃないんだよ。もう……そういうの辞めて」


 砂浜に足を踏み入れた理緒さんは振り返って、薄暗い中で小さな雫を散らす。


「良いよ。凡人くんが何もしなくても、誰も凡人くんを悪く言わない。もっと他人に無関心になってよ」


 振り返って俺の腕を掴んだ理緒さんは、涙を流した顔を隠すように俺の胸に額を付けた。


「それは無理だって」

「私のせいにして良いから。私がやれって言われたからって理由で良いから……そうでもしないと、凡人くんはずっと苦しいことを続けないといけなくなる」

「学生団体は作らない。それに、夏美ちゃんとも友達としてしか接しない。それに、俺が最優先させるのは凛恋。その条件で、俺は何か出来ないかって考えてる」

「私はこれ以上、その“何か”を増やしてほしくない。これ以上……凡人くんに心をすり減らしてほしくない」


 言葉を重ねても、俺は言い切れない。理緒さんが求めている『自分の負担にならないことをする』という言葉が出ない。

 負担にならないということは、何もしないということだ。そんなことは約束出来ない。


「理緒さんが俺のことを心配してくれてるのは嬉しい。もしかしたら俺がやらなくても他の人がやってくれるかもしれない。むしろ、他の人に任せた方が上手く行くかもしれない」

「だったら――」

「でも、そしたら俺は分かっていながら何もしなかったやつになる。そんな男は凛恋の彼氏に相応しくない。それに……理緒さんやみんなの親友として相応しくない」

「そんなことない! 人はみんな都合の悪いことや嫌なことから目を背ける生き物だよ! だから――」

「理緒さんの言う通りだ。俺は昔から俺に都合の悪いことは避けて行動してきたし、嫌な陰口や悪口からは意識を逸してきた。俺もそういう意味では普通の人間だ。でも、世の中には背いちゃいけないこともある。俺の味方をしてくれる人達の信頼には絶対に背いちゃいけない。俺は、今回のことから目を背けることはそういうことだと思うんだ。それにやっぱりさ…………一人でも減ってほしいんだ。生まれてこなければ良かったなんて言われる子が、たった一人だとしても俺が何かするだけで減らせるなら減らしたい」


 俺がやろうとしていることがどれくらいの人に影響を与えられるか分からない。でも、もし一人でも俺のやったことで考えを変えて、俺や夏美ちゃんのような人が一人でも減るかもしれない。それに、俺や夏美ちゃんと同じ人の悲しみがたった一人だとしても和らげられるかもしれない。

 でも、俺が何もやらなければその可能性さえもなくなる。


「一億二七〇〇万分の一は些細な数だ。その一があったからと言って、残りの一億二六九九九九九九に大した影響は起こせないかもしれない。でも、それでも俺がやったことで救えるかもしれない一は四捨五入で切り捨てたらダメな一だと思うんだ」

「四捨五入で切り捨てたらダメな一か……」


 理緒さんはそう呟いても、俺に首を振った。


「それでも私は反対する。四捨五入出来ないくらい大切な一は――私の大切な一は他の誰でもない凡人くんだよ」

「理緒さん……それでも俺は――」

「私は凡人くんが誰かを見捨てたくらいじゃ凡人くんを嫌いになんてならない。ううん、そんな些細なことで嫌いになれるわけない。私の気持ちは、たったそれくらいで揺らぐような軽い気持ちじゃない」


 掴んだ俺の腕を引っ張り波打ち際まで連れて来た理緒さんは、ビーチサンダルを履いた足を海に浸ける。俺も、その理緒さんに引っ張られるまま足を海に入れた。

 冷たい水の中をしばらく歩くと、理緒さんが立ち止まって空を見上げる。


「きっと凡人くんに助けてもらった高校生、凡人くんのことを好きになったよ。どん底に落ち掛けた手を引っ張り上げてくれたんだから」

「それはないよ。俺は夏美ちゃんを友達だと思ってる。それに俺が好きなのは凛恋だ」

「凡人くんはやっぱり女心が分かってないな。本気で好きになったら、そんなの障害でもなんでもないよ。たとえ、好きな人が居ても恋人が居ても好きな気持ちが消えるわけじゃないから」

「好きな気持ちが消えるわけじゃないのは分かってる。俺だって、凛恋を好きな気持ちが消えるわけじゃないから。だけど、俺は全ての気持ちに応えられるわけじゃない。俺は一人だし、俺が応えられるのは凛恋の気持ちだけだ」

「そうだよ。だから私は言ってるの、辞めてって。凡人くんが助けた高校生は、凡人くんがその子のために何かやろうとする度にどんどん凡人くんのことを好きになる。それに、その子は分離不安障害なんでしょ? そしたら、絶対に凡人くんと離れないようになりふり構わず凡人くんと両思いになろうとする。もしかしたら、凡人くんだけじゃなくて凛恋に危害を加えるかもしれない」

「夏美ちゃんはそんな子じゃない」

「凡人くんは、たった一ヶ月程度の付き合いでそこまで人のことが分かるの?」


 俺が反論で発した言葉を、理緒さんは冷静とはかけ離れた声で発した正論で否定する。語調は冷静に聞こえる。でも、理緒さんが俺に向ける目には必死さがあった。

 俺は売り言葉に買い言葉で理緒さんの言葉を否定した。でも、理緒さんの言う通り俺は夏美ちゃんの全てを知っているわけじゃない。人が誰しも持っている裏を、夏美ちゃんのものは知らない。だから、その裏に理緒さんの言うなりふり構わない本質が存在することをきっぱりと否定出来る証拠は何一つない。


「凡人くんは女慣れしていない以上に、恋愛慣れしてない。恋愛は怖いんだよ。知ってるでしょ? 世の中で恋愛がこじれて刑事事件になることがあることくらい。凡人くんは知ってる。これまで、恋愛がこじれて起きた事件に何度も巻き込まれてきたでしょ?」

「それは……」


 俺は単に、テレビのニュースで男女関係のもつれで起きた事件を知っているというだけではない。理緒さんの言う通り、何度も男女関係のもつれで起きた事件に遭ってきた。

 凛恋のストーカー事件もそうだし、萌夏さんと真弥さんが巻き込まれた内笠の事件もそう。栞姉ちゃんが短い間付き合っていた施設のボランティアに刺されたこともあった。それに……俺は修学旅行の時、俺と凛恋の仲に腹を立てた石川にスキー場で突き飛ばされた。その時、俺だけではなく凛恋も命の危機に遭った。だから、俺は痛感している。

 人の恋愛感情の怖さを。


「凡人くんはもっと知るべきだよ。凡人くんは凄く素敵な人で凄く格好良い人だってことを。そして、凡人くんのその魅力で女の子が凡人くんを好きになるってことを。昔は、小学校中学校の頃は周りから良く思われてなかったかもしれない。でも、本当の凡人くんはそうじゃないの。人だから全ての人に好かれるわけじゃないから、嫌われることもある。凡人くんが経験した小中の九年間は確かに長いかもしれない。でも、凡人くんはただその期間に凡人くんのことを嫌いな人が周りに多かっただけなの。凡人くんは、人に嫌われるような人じゃない。むしろ、凄く凄く人に好かれやすい人なの」

「そんなことは――」


「凛恋、私、萌夏、露木先生、栞さん、神之木さん、本蔵さん……私が知ってるだけで七人居る。凡人くんのことを好きだって言った人が七人も居るの。だから分かる。凡人くんのことを好きな私だから分かるの。凡人くんの優しさに触れたら、絶対に女の子は心を奪われるって。でも、凡人くんはその持ってる魅力とバランスの取れてない不器用さがある。その不器用さは凡人くんの心に負担が掛かって、事件に巻き込まれることみたいな危険を作ってしまう。だから……自分の許容範囲外のことをやろうとしないで」

「でも……」

「分かってよッ! 私達は絶対に凡人くんを見捨てたりしないッ! たとえ凡人くんが人を四捨五入して切り捨てたとしてもッ! 私は凡人くんを嫌いになったりしないッ! 嫌いになれるわけないよ…………ずっと、ずっと……これからもずっと、こんなに凡人くんのことが好きなんだから……」


 腕を掴んだ手に強い力を込めながら、理緒さんはそう叫んで月明かりを反射させる雫を海の上に落とした。

 その必死に訴えかける理緒さんの姿が、煌めく海や穏やかな月よりも鮮明に、俺の目に焼き付いた。

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