不可能を可能に

勝利だギューちゃん

第1話

「あっ、流れ星」

「本当だ」


ごにょごにょ


隣で、彼が何か唱えている。


「何をしているに?」

「流れ星に願い事」


そういうのは、子供か女の子がやるものだけど・・・

まっ、いいか・・・


彼の中身は、子供だし。

まあ、そこが好きになったんだけど。


「何を願ったの?」

「内緒。でも、いつか叶えてもらうんだ」

「自力で叶えなさい」

「僕ひとりの力では、無理だもん」


何だろう?

世界平和とか、そんな重要な事かな・・・


「だったら、私も協力するから、教えて」

「やだ」

「言いなさい」

「好きな女の子に、キスしてもらうことなんて、本人眼の前にして言えない」


たく・・・

世話がやけるね。

私は彼を抱き寄せて、その頬にキスをした。


「えっ?」

「願いが叶ってよかったね」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

不可能を可能に 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る