104話 探せ!ペットフードのこと 前編

探せ!ペットフードのこと 前編








「ぬぅ・・・ん!!」




踏み込みつつ、刀を振る。


朝の大気を、いつもより若干迫力がある風切り音が切り裂いた。




「うおっととと・・・!!」




刀の重みに上半身が揺らぎ、姿勢を崩す。


慌てて重心を動かし、バランスを取った。




「・・・同じ刀でも、こうも違うのか」




誰もいない屋上で、思わずぼやく俺である。


手に持つのは、いつもの愛刀たちと比べてかなり長大な刀身を有する日本刀である。


そう、榊のオッサンが持っていたものだ。




度重なる連戦によって、我が愛刀たちはかなりダメージを受けている。


『松』も『竹』も結構刃こぼれしちまってるしな。


刀身の歪みやぐらつきはないが、それでも攻撃力は落ちている。


特に、白黒相手ブンブン振り回したのが悪かった。




というわけで、代替品にでもなればと思って前からちょいちょい素振りをしているのだが。




「攻撃力は抜群なんだけどなあ・・・」




重い。


この刀、重すぎるしその上当たり前だが長すぎる。




南雲流剣術において、何よりも重視されるのは手数の多さ・・・それに攻撃の早さと正確さだ。


こいつでは、十全にそれが発揮できない。


俺の若干得意とする居合においてもそれは同じ。


刃渡り三尺の長尺刀ではそれも難しい。


居合として抜ける長さではないのだ。




そもそもの運用方法が違うのだ、南雲流と無尽流では。


ある程度振り回してから、それに気付く俺も大概ではあるが。




「こいつは刀っていうよりもう長巻とか薙刀だな・・・」




遠心力で薙いだり、叩き斬ったり。


つまりはそういう運用というわけだ。




後藤倫先輩に土下座して教えてもらうしかないかな。


・・・お菓子を大量に調達しておく必要がある。


肩の傷もすっかり治ったし、そろそろ探索にでも出るか。




『みらいの家』も動きはないようだし、まだ時間はあるだろう。


御神楽の方も、毎日の通信から察するにすぐに動く気はないようだ。


一回の攻撃でケリをつけるためにも、しっかりと作戦を練っておきたいのだろう。


逃げられたら元も子もないだろうし。




「さて、もうちょい素振りでもするか」




まだ誰も起きていないようだし。


子供たちがいると、なかなか稽古もできないからなあ。


周囲に気を配らんといけないし。


あの子たちはみんないい子だが、それでも子供。


用心に越したことはない。




深呼吸をして上段に刀を振りかぶる。




・・・うん、誰もいないよな?まだ朝の5時だし?


でもこう、なんか覚えのある気配がするんだよな・・・




ゆっくりゆっくり振り返ると、そこには案の定ドアから顔を半分のぞかせた神崎さんの姿があった。


やめてくれませんか真顔は。


怖いので。




「・・・おはようございます、神崎さん」




「はいっ!おはようございます田中野さん!」




早朝から声が大きいですわよ神崎さん。


子供たち(サクラ含む)が起きちゃうでしょ!


・・・丁度いいからこれくらいで切り上げるか。








「もう初めから見える所にいてくださいよ・・・別に隠すようなもんでもないんで」




朝飯の味噌汁を啜りながら神崎さんに言う。


うん、今日も安定して美味い。




「邪魔になってもいけないので・・・」




上品に沢庵を齧る神崎さん。


いや、むしろ影から見てる方が気にしちゃうんですがそれは・・・


ピントがずれていらっしゃるよ。




大人勢は今、朝食の真っ最中である。


子供たちはとうに食事を終え、ソラの朝食をみんなで与えている。


どうやら、日中の食事は話し合って当番制でやっているようだ。


サクラは、毎度毎度邪魔にならないように距離を取ってそれを見ている。


とてもかわいい。


うちのこ賢すぎ問題。




神崎さんや後藤倫先輩に太鼓判を押されるほどしっかり勉強したようだからな、いい子たちである。


ソラも周囲をお姉さんお兄さんに囲まれて寂しくないだろう。


種族が違うという意見は黙殺する。




・・・巴さんがしれっと輪に混じっていたことは内緒だ。


まあ、大人の目も必要だし?




「ふむ、今日も神田川は覗き魔」




「かかかかんざきですっ!!にょぞ、覗き魔とはなんですかっ!?」




白飯に味噌汁をぶちまけたものを啜る後藤倫先輩に、神崎さんが真っ赤な顔で食ってかかっている。


・・・確かに、やってることは覗きだな。


別に気にしちゃいないが。




「例のデカいやつを振っとったんか?」




「ええ、使える武器が多いのに越したことはないので」




七塚原先輩が、食後のお茶を飲みながら聞いてきた。




「でも剣術と同じように振るのは無理ですね、榊の奴・・・よくもまああんな速度でぶん回せたもんですよ」




マジで、勝ててよかった。




「長尺刀はのう・・・威力は高いんじゃろうが、その分使いにくいけえな。定着せんかった理由もようわかるのう」




それは言える。


あれだけ長いものを振り回すより、小回りの利く通常の刀の方が手軽だ。


それに、リーチを求めるなら槍や薙刀もあるしな。


あと目立つ、無茶苦茶目立つし。




「ま、ぼちぼちやりますよ」




「ほうじゃの」




何やら騒がしい神崎さんたちを横目に、俺たちは朝の時間をゆっくり過ごした。


斑鳩さんがなにやらなだめる方に回っていた。


さすがお母さん、頼もしい限りである。






「よ、今日も元気そうで何よりだ」




「みぃあ!」




「あ、おじちゃんだー」




ソラを抱っこしている葵ちゃんに話しかける。


どうやら今回の食事当番みたいだ。


注射器を持つ姿も、前より慣れている。




「はい、どうぞー」




「うるぅるる・・・うるるるる・・・」




謎の唸り声を発しながら、注射器にむしゃぶりつくソラ。


うむ、食欲も旺盛だな。


これなら大丈夫だろう。


なんか保護した時より丸々としているし。


ミルクの栄養価すげえ。




具合が悪くなるようなら秋月の獣医さんに診てもらおうかと思っていたが・・・今のところは心配なさそうだ。




「わふ」




「はは、お姉ちゃんだなあ、サクラ」




寄ってきたサクラをわしわしと撫でると、彼女は心なしか嬉しそうである。


・・・いやまあ、サクラはいつも嬉しそうだけど。




あ、ちなみにソラは男の子だった。


これでサクラにも弟ができたというものだ。


いいお姉ちゃんになってあげてほしい。


俺の指をあぐあぐ噛むサクラを見ながら、つくづくそう思う。




「あーっと・・・葵ちゃん、ミルクの在庫ってどんくらい残ってる?」




「んとね、あと・・・ふたつとちょっと!」




ふむ。


えーと、ひと箱がだいたい・・・何回分だっけか?


でもそれだけだと心もとないな。


見た感じごくごく飲んでいるようだし・・・




「いい飲みっぷりだな、ソラ」




「けぷ」




ゲップで返事とは・・・これは将来大物になるぞ。


可愛いから何でも許すけど。




「ごろごろしてるー、かわいい」




「そうだな、かわいいな」




ミルクを飲み終え、葵ちゃんの腕の中で喉を鳴らすソラ。


ぽっこり膨れたお腹が愛らしい。




思わず撫でると・・・おい。




「・・・だから俺の指はおっぱいじゃないっての」




癖なのか?それ。


前に七塚原先輩にも同じことしてたよな。


指がデカすぎて顎外れそうになってたから止めたけど。




まあ、かわいいからいいけども。


「俺の指ってうまいのか?」




「わふはふ!はふっは!」




どうやらサクラもそう思っているのかもしれん。


甘噛みをやめてくれない。




「おいしい、のー?」




「やめなさい美味しくないから」




葵ちゃんが変な興味まで持ってしまった。


早々に逃げないと指を喰われそうだな。




やらなきゃいけないことも見つかったし、早速行動するか。




「葵ちゃん、おっちゃん出かけてくるわ。なんかいる?」




「んとねー・・・ソラくんのおもちゃ!」




自分のものじゃないとは・・・こんな小さい子が。


うう、不憫であるなあ。




「いい子いい子・・・いい子オブザイヤーだわこの子」




「ふわ・・・えへへぇ」




きちんと拭いた手で頭をガシガシ撫でてやると、葵ちゃんは嬉しそうに微笑んだ。


いい子オブザイヤーは他にも大勢いるけどなあ。


ここ、みんないい子だし。








「忘れ物とかありませんか?」




「この身一つでええじゃろ、あと武器」




「確かに・・・持ってくお土産とかもないですもんね」




「世知辛いのう」




しばしサクラや子供たちと触れ合った後、俺は軽トラに乗り込んで高柳運送を出発した。


助手席には若干狭そうな七塚原先輩の姿がある。




「先に行くんか?」




「その方がいいでしょう」




行先は・・・詩谷方面。


っていうかモンドのおっちゃん宅である。




「刀は不便じゃのう・・・先生はほとんど刃こぼれせんかったけえ、イマイチわからんかったわぁ」




「あんな化け物と一緒にしないでいただきたい。刃こぼれなしで兜を両断する化け物とは」




目的は、俺の愛刀を研いでもらうためである。


それとソラの食料確保だ。




以前おっちゃんと大暴れしたホームセンター。


あの時はサクラがいなかったので放置していたが、今思えばあそこにもペットショップがあった。


ペットは売っていないが、確か食料は置いていたと思う。


というわけで、久方ぶりに顔を出しつつ食料も確保できる・・・一石二鳥のため行先が決定したというわけだ。


ちなみに先輩は久しぶりに挨拶したいということでついてきた。


・・・そして恨めしい顔をした神崎さんに、出がけに通信機を渡された。




『何かあったらすぐに・・・すぐに連絡してくださいね!!』




お使いに行く小学生か何かですか俺は。


神崎さん、ちょっと寂しそうだったな。




・・・そうか!レオンくんに会いたかったのかもしれん!!




今度は一緒に行こうそうしよう!


なお、サクラはソラを見るのに夢中だったので置いてきた。


弟に夢中だな、おねえちゃん。




「懐かしいのう・・・去年ぶりじゃな」




「意外と来てますね。俺はこうなるまでご無沙汰でしたけど」




「おまー、遠くで勤めとったけぇのう」




・・・うぐ。


思い出したくもないリーマン時代の記憶ががが。


・・・まあ、世界がこうなっちまったからあのクソ社長やパワハラ上司もみんな死んでるだろう。


どう見ても運動ができるようには見えなかったし。


チャラ男系後輩君はいいやつだったので元気にしているといいな・・・




「・・・なんか、ゾンビおらんくないか?元から人口も少なかったが・・・こりゃあ・・・」




街並みを見てこぼす先輩。




「・・・おっちゃんが孫可愛さに片っ端から成仏させたみたいで・・・」




「先生とはまた別ベクトルのバケモンじゃのう、中村さんも」




俺も同意。


この世界、強い爺さん多すぎ問題。


神崎さんのお祖父さんとか。






そんなこんなで何事もなく、中村武道具店の前に車を停めた。


うむ、前と変わりはないようだな。


安心安心。




エンジン音に気付いたか、扉が動く。


出てきたのは美玖ちゃんだった。


なんか、随分久しぶりに見た気がするなあ。




「おじさーん!」




「はーい、おじさんですよぅぶ!?」




腹にタックルするのやめて・・・不意打ちはキツイ。




「うぐぐ・・・そりゃあ!」




「ひゃあ!?あはは!!」




勢いよく抱え上げる。


美玖ちゃんも嬉しそうだ。




「久しぶり、元気だったかい?」




「うん!元気!!」




いいお返事だこと。


前に見た時より日に焼けて、少し大きくなったようだ。


子供の成長は早いなあ。


抱っこさせてくれるのもそろそろ終わりかもしれん。




「元気じゃのう、美玖ちゃん」




助手席から降りてきた先輩が、その様子を見て目を細める。


あれ、知り合い?




「ふわー、おっきい・・・おじさん、美玖のこと知ってるの?」




「まだ美玖ちゃんがこがぁにこまい(小さい)時にのう、抱っこさせてもろうたんじゃ」




先輩は指を広げて示して見せた。


あのね、それじゃちょっと大きいヤマメくらいのサイズじゃないですか。




しかし、納得した。


そりゃ美玖ちゃんは覚えていないわ。




「桜井美玖です!」




「七塚原無我じゃ。改めてよろしゅうの」




「むがおじさんだね!」




・・・っていうか物怖じしないな美玖ちゃん。


普通の子供ならこれだけデカいと怖がるのに・・・




「やあ、田中野くんと・・・七塚原くんじゃないか!久しぶりだねえ!」




のっそりと扉から敦さんが姿を現す。




「桜井さんも・・・元気そうで」




一瞬、敦さんのなくなった指を見た後、先輩が返した。


傷跡は手袋で保護されているが、それでもあるべきものがないのはすぐにわかる。




「奥さんは元気かい?」




「ええ、お陰様で元気にしとりますよ」




あっそうか。


敦さんを普段見てりゃあ、ちょっとくらいデカい人でも驚かないか。


・・・こうして見ると山が二つあるみたいだ。


二人とも縦にも横にもデカいもんなあ。




「・・・いつまでも店先でデカいのが話し込んでんじゃねえよ。おう無我、ボウズ、入れ入れ」




「ご無沙汰しとります、中村さん」




「おじゃまするよおっちゃん」




というわけで、とりあえず入ることになった。






「無我くんじゃない!巴ちゃんは元気?」




「しばらく見ない間に大きくなったねえ、無我ちゃん」




先輩は美沙姉とおばちゃんに捕まっている。


・・・いやおばちゃん、大きくはなってないんじゃんかろうか。


成長期の子供じゃないんだから。




そうして俺はと言えば。




「ぎゃぁう!くるるるるるる・・・」




「そうだなあレオンくんよ、デカいなあ先輩は」




久方ぶりのレオンくんとお話?をしている。


いきなり先輩に威嚇した時はビックリしたが、今は落ち着いているようだ。


美玖ちゃんの膝の上で、例によってよくわからない鳴き声を発している。




「パパより大きい人、はじめて見た!」




・・・美玖ちゃん基準では若干先輩の方が大きいらしい。


俺に言わせりゃ誤差の範囲内なんだが。




「そしてそこのJKたちよ、先輩は怖くないから大丈夫だぞ」




居間の隅から恐る恐る先輩をうかがう由紀子ちゃん、それに比奈ちゃん。


この二人はどうやら先輩にびっくりしたようだ。


小鳥遊さんは初めこそ驚いたが、すぐに慣れていた。


今もお茶を出している。


大人であるなあ。




「ほ、ほんとに?」




「ほんとですかあ?」




敦さんを見慣れていても、やっぱり怖いらしい。


まあ・・・先輩は顔が、その・・・うん。


巴さん曰く『ワイルドでキュート』な顔でも、初対面にはきついらしいな。


敦さんは体がデカいけど柔和な顔立ちだし。




「ホントだってば。あんな顔して奥さんにメッロメロなんだから・・・後で聞いてみ?ノロケで2時間くらい消し飛ぶぞ」




「そ、そうなの!?」




すぐに由紀子ちゃんが食いついてきた。


比奈ちゃんも、目を輝かせている。


・・・変わり身速いなあ。




「そりゃもう・・・凄まじい大恋愛を経て結ばれたカップルだし。聞くも涙語るも涙だよ」




・・・そうかな?


そうかも・・・


まあ、興味は沸いたようだ。






「で、今日は一体どうしたってんだよ」




目を輝かせたJK2人が女性陣へ合流した頃、おっちゃんがやってきた。


美玖ちゃんはおやつを食べた後、庭でレオンくんと何やら遊んでいる。


洗濯ものを干している小鳥遊さんも一緒だ。




「ああうん、現状確認と情報提供・・・それに、これかな」




ごとり、と布に包まれた愛刀二振りを床に置く。




「なんだよ研ぎか。ちょいと見してみな・・・」




おっちゃんはそう言って、『竹』の方を手に取った。


抜くと、すぐさま顔を顰める。




「おいおいおい・・・なんだよこりゃあ、『鋼断』でも使ったのか?それともガードレールでも斬り付けたってのか?」




「残念ながらどっちでもない」




だいたい、鋼断を使えるならそんなに痛まないし。


師匠限定でだけど。




「ゾンビだよゾンビ・・・こっちにはいないけど、龍宮には突然変異のやべえのが出てるんだ。後で詳しく話すよ」




「はぁ・・・その顔見る限り嘘じゃねえようだな。物騒になってきやがったもんだ」




俺、顔に出やすいもんな。


真面目な顔してそんな与太話しないっての。




「むう・・・だがこりゃあ、時間かかるぜ?いいのか?」




「すまんけど頼める?予備は何本か確保してるから大丈夫だよ」




『みらいの家』構成員が使っていた日本刀。


あれの中で、状態がいいものを何本か御神楽から提供してもらったんだよな。




『銃ならちょっと考えるけどね、刀なんてあっても使えないしさ。かといってそこらに捨てるわけにもいかないからね、有効活用して』




なんて、まだ元気だったころの古保利さんに言われたんだ。


・・・こう言うと死んだみたいだな。


大怪我だけど生きてるから。




大半が『竹』ランク相当だけど、ないよりはマシだ。


さすがに『松』ランク相当はなかった。


まあ、ゾンビ相手には兜割がベストだからいいんだけれど。




決戦の時には、握り慣れた愛刀で挑みたいからな。


それ以外はもう使い捨てるつもりで使う。




・・・榊ソードが一番っていうか、たぶん『松』ランクより上の業物なんだけどな。


まだ使いこなせないし。




「こっちも・・・ひでえな。まあなんとか、普通に斬れる程度までには戻せると思うぜ」




両方を確認したおっちゃんは快諾してくれた。


ありがてえ・・・




「ありがとうおっちゃん。それで、この後ホームセンターに行くんだけど何かいるものとかない?ついでに回収するよ」




「うーむ・・・現状困ってねえからなあ。あ、酒がありゃあなんでも持ってきな・・・そいつが代金だ」




・・・あるかなあ、ホムセンに酒。


いや、食品売り場に行けばワンチャン・・・探してみるか。


なかったらスーパーでも物色してみようか。




なんたって今回は先輩が一緒だ。


鬼に金棒どころか、鬼が航空母艦って感じだ。




「そろそろ行きますかー?先輩」




女性陣に囲まれている先輩に声をかける。




「待っておにいさん!今いい所だから!!」




「それで!それでプロポーズはど、どうされたんですかっ!!」




由紀子ちゃんに止められてしまった。




・・・おう。


ガッツリ聞き入っておられる。




プロポーズってことは・・・大体20%くらいの所だな。


ノロケを聞かされすぎて覚えちまった。


こりゃあ先は長いぞ。




「仕方ないな・・・美玖ちゃん!レオンくん!おじさんも混ーぜてー!」




庭でゴムボールを追いかけるレオンくんと、それを投げている美玖ちゃんの所へ行くことにした。


しかし・・・レッサーパンダってそんなこともできるのか。


さてさて、出発できるのはいつになるかねえ・・・

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