第74話 ざわつく海辺と心のこと

ざわつく海辺と心のこと








「海だなあ、サクラ」




「ひゃん!」




「広いなあ」




「わふ!」




「大きいなあ」




「きゃん!きゃうん!」




「月はのぼるし日は沈むなあ」




「わう!わう!」




目の前には一面の大海原。


世界がこんなになったというのに、変わらず雄大な姿を見せてくれている。




俺は、即席の椅子に腰かけて釣糸を海に垂らしている。


横・・・とか後ろとかを、嬉しそうにサクラが走り回っている。




「絶好の釣り日和ですね!田中野さん!」




二度目なのにもうすっかり手際のよくなった神崎さんが、竿を握りながら笑いかけてきた。




「海・・・最ッ高!!」




「わう!あおぉーん!!」




俺は、空に向かってガッツポーズをした。


やはり人間、たまには母なる海に来なければな、うん。








シールド集団との戦いを経た翌日。


俺は、いつもの港に釣りに来ていた。


前から神崎さんと約束していたという理由もあるが・・・おっちゃんたちに魚をあげるためでもある。


結構な量の燻製肉を提供してくれるんだ、魚介類でお返ししとかないとな。




そのために昨日の帰り、適当な釣具屋に寄ってクーラーボックスを回収してきたのだ。


ふふふ、これで何匹でも持って帰れるぞ。


おばちゃんが干物を作れるし、敦さんが燻製も作れるので、腐る心配はない。


ミネラル、大事!


無職覚えてる!


あ、海水でも汲んで帰ろうかな?


・・・別にいいか、備蓄の塩はまだ何十キロもあるし。


わざわざ煮て塩を作らんでもいいな。




ちなみに昨日知った『ヨロズヤ』情報だが、おっちゃんには提供しておいた。


いつも世話になってることもあるが・・・詩谷にいる他のチンピラに武器が渡っていないとも考えられないからな。


どうもあいつら、手当たり次第に武器配ってそうな気がする。




『自分の作った物で大騒ぎしているのを見るのがたまらなく楽しい』




なんて、ふざけたことを言うような奴らだもんな。


・・・会いたくないけど、会ったら即無力化しようそうしよう。


この場合の無力化とは、金輪際もう何もできない・・・つまりこの世から退場してもらうことです。




もう一つ、案の定というかなんというか・・・おっちゃんも例の旦那のことは知っていた。






昨晩、顛末を報告した時のことだ。




「万象千手の鍛冶屋敷・・・ね。随分とまあ、厄介なのが出てきたもんだ」




「へえ、やっぱり知ってたのか」




特に驚きもなく、そう言った。


おっちゃん顔広いしな。


それに、全国ニュースにもなったし。




「爆弾事件で取っ捕まるまでは、手当たり次第に道場破りみてえなことをやってたらしい」




完全に社会不適合者じゃん・・・俺が言えたことではないが。


さぞ平時では生きにくいタイプだったんだろうな。




「それどころか、その過程で何人か殺ってるんじゃねえかって噂もあったが・・・まあ、そうだろうよ」




おっちゃんはコップの酒を呷り、息を吐く。




「一度だけ、間近で見たことがある・・・ありゃあ駄目だ、平穏な生活ができねえタイプの人間だ」




「師匠みたいな?」




「馬ぁ鹿、田宮先生は自分の中のケダモノを上手く飼い慣らしてたよ・・・鍛冶屋敷は違う。あいつは・・・ケダモノそのものだ、怖いぜぇ・・・ああいう人間は」




確かに。


師匠は子供や女性には優しかったし、近所付き合いも問題なくできてたもんな。


昔の教え子だって、警察の偉い人とかがちょくちょく遊びに来てもいたし。


むっちゃ偉そうなのに、師匠にはペコペコしてたなあ・・・




「あいつはよ、周りに暴力を振りまいてねえと気がすまねえ種類の人間だ・・・注意しな、ボウズ」




「・・・なんで俺にそれ言うの?」




「勘だよ、勘。あいつはいつかお前とカチ会うっていうな」




嫌だなあそのシックスセンス。


絶対会いたくねえ。




「っちゅうか、あいつの師匠を半死半生・・・どころかほぼ殺したの、田宮先生だしな」




・・・やはりそうだった。


世間が狭くてびっくりでござるよ。




「師匠・・・どうせなら弟子もやっちまってくれりゃあよかったのに」




「・・・お?お前聞いてねえのか」




・・・何を?




「鍛冶屋敷な、田宮先生と戦って・・・生き残ってんだぜ。お礼参りに来たらしい・・・もっとも、大怪我はさせたらしいがな」




「なにそれこわい」




「性根は屑だが引き際は見事・・・だったってよ」




あの爺さんが取り逃がすなんて・・・マジか。


絶対もう千手流の師匠より強いじゃん、あいつ。


・・・出会いたくねえ!!!


あの似顔絵に描いてあった顔面の傷、師匠が付けたんだろうなあ・・・




「南雲流にゃあ、怒り心頭だろうしな・・・月の明るい夜は気を付けるんだぜ」




「・・・神崎さんに狙撃してもらおう、うん・・・そうしよう」




「はっは、まあ精々死なねえこったな」




他人事だと思ってからに・・・


そう思いながら飲んだお茶は、いつもよりかなり苦い・・・気がした。






「田中野さん!引いてますよ!!」




「ぬお!?」




神崎さんの声に、現実へと引き戻される。


回想していたら完全に竿のこと忘れてた!


記念すべき一匹目は・・・!?




「フィーッシュ!!」




うおお一気に引きすぎた!


俺の顔目掛けて飛来する、赤いそいつをなんとか躱す。


・・・赤い?




「・・・オニカサゴちゃんじゃないか!!」




岩場でも浅瀬でもないのに・・・珍しいこともあるもんだ!


おっとと、トゲに気を付けないとな。


毒はないが刺さると痛い。




「おいしいんですか?」




ぶっちゃけ食欲をそそるフォルムではないそれを見つつ、神崎さんが聞いてくる。




「煮付け、塩焼き、なんでもござれの高級魚ですよ!・・・特に俺は刺身が好きですね!!」




「いいですね、それは!」




「わぅん!!」




サクラは・・・どうしよっかなあ。


まあ、切り身を醤油なしで食わせるか・・・軽く焙ってやるかな。




しかしこいつの白身が上品で美味いのなんのって・・・後で昼飯の材料にしよう!


もう一匹釣れたらおっちゃんへのお土産にしよっかな。


見てくれが不細工な魚は美味いってのがよく言われるよな。




「わっ!こっちにもきました!ふぃ、ふぃーっしゅ!!」




・・・別に言わなくてもいいんですよ、それ。




「あぁ・・・」




落胆する神崎さん。




釣れたのはフグであった。


しかも結構でかい。


たぶんクサフグってやつだな、餌取りなんて言われる魚の中の一種だ。




「たしか皮と内臓に毒があるんですが・・・ま、免許持ってないしリリースしましょ。まだまだ時間はあるんで、バンバン釣りましょうよ」




「はい!」




別に命懸けで食うほど食料には困ってないし。


それに今の時刻は朝の8時前。


時間もたっぷりある。




「おっとぉ!サクラドンタッチ!!痛いぞー」




「きゅぅん」




バケツに放り込んだオニカサゴに興味津々なサクラに注意しておく。


彼女は尻尾を腹側に巻き込み、そっとバケツから距離を取った。


・・・うちの子かしこい、かしこくない?






「ふいー・・・大漁大漁、ちょいと休憩にしましょっか」




「はい!」




2時間ほどひたすら釣りを続けた結果、簡易いけすがギッチギチになってしまった。


今回もアジを筆頭に、美味しい魚がよく釣れた。


やっぱり釣り人や漁師の絶対数が減ったのが原因なのかしら?


まあ、よくわからんが・・・俺たちにとってはいいことだよな。


ゾンビ魚とかいなくてほんっとによかった・・・


食って感染とか嫌すぎる。




「わふ!わふ!」




「おーよしよし、軽ーく散歩でもしよっか」




寄って来たサクラをナデナデ。


おとなしく待ってたからな、ご褒美にササミもあげる。




「じゃあ、私はここで待ってますね」




先程まで魚をさばいていた大型ナイフを洗いつつ、神崎さんが言ってくれた。


よくもまあそのナイフであんな繊細な作業を・・・


ちなみにあのナイフは戦闘用ではなく工作用らしい。


先日に襲撃者を刻んだのとは別だとか。


・・・いっぱいナイフ持ってんだなあ、神崎さん。




神崎さんに後を任せ、サクラにリードを付けて散歩に出発。




「スンスン・・・フンフンフン」




サクラは楽しそうに地面の匂いを嗅いでいる。


ふわふわの尻尾がふりふりしててかわいいことこの上ない。




うーん、潮風が気持ちいいなあ。


錆びるといけないので、武器は兜割と拳銃を持っている。


これで大丈夫だろう。


神崎さんの方は拳銃とライフルがあるので、俺よりも100倍は安全だろうし。


元よりそれほど遠くに行くつもりもない。




「あの4人のおっちゃんたち、元気かなあ」




「わふ」




「サクラも紹介したいなあ」




「わん!」




以前あったおっちゃん4人組を思い出す。


外で出会った人間で、貴重な善人だったからなあ。


ああいう人は元気でいて欲しいものだ。


かつては活気にあふれていただろう、魚市場のがらんどうな空間を歩きながら思う。




サクラはずっと地面の匂いを嗅いでいる。


・・・魚の匂いでもするのだろうか?


肉缶より魚缶への食いつきがいいし、変わった犬だなあ。




「・・・お?」




噂をすればなんとやら。


見慣れた4人組が、街の方から竿を担いで歩いてくるのが見える。


背格好からして、あの4人だな。




しばらくすると、向こうも気付いたようでこっちを見ている。


軽く手を上げると、振り返してきた。


サクラは初めて見る4人に興味津々だ。




「やあ!久しぶりだねえ!!」




先頭のおじさんが声をかけてきた。




「ええ、どうもご無沙汰しています!釣りですか?」




「我々、これが唯一の趣味だもの!」




清々しい答えだなあ。






「かわいいなあ!よく躾けられてる!」




「ウチの犬を思い出すよ・・・」




「犬はいいねえ!犬は!」




「そうそう!」




「わふ!はふ!」




おっちゃんたちは寄ってたかってサクラに夢中だ。


サクラもいい人間は大好きなので、テンションが高い高い。




「おっと・・・そう言えば名乗ってなかったねえ、私は高木だ」




「俺もそうでしたね・・・田中野です」




「宮野だよ、よろしく!」




「小林!」




「五所川原!」




おっちゃんたちは口々に名乗った。


1人だけ珍しい苗字が混じってるな。




「あれからこっちはどうです?ゾンビとか襲撃者は来ましたか?」




気になっていたことをついでに聞いておこう。




「ああ、ゾンビは警察と自衛隊の方々が応援に派遣されてきて、すっかり駆除されたよ。元々数も少なかったし」




おそらく集団のまとめ役なんだろう。


ひょろりと背の高い高木さんが俺に答えてきた。




「そりゃよかった!これで釣り三昧ですねえ」




「いやあ、それがさあ・・・」




少しお腹の出た五所川原さんが、声を潜める。




「田中野くんが言ってた襲撃者っての、最近ちょいちょい来るんだよ」




「・・・マジすか」




こっちにも出始めたのか。


いつかは出るかと思っていたが・・・




「そうそう!」




いつでもこの相槌だな、小林さん。


一番背が低くて・・・一番髪が薄い。




「大丈夫だったんですか?」




子供に被害とかないといいけど・・・




「来たんだけどねえ・・・」




中肉中背の宮野さんが、苦笑いの表情。




「みいんな、漁師の人たちに返り討ちにされちゃって・・・」




「そうそう!あっという間にボッコボコ!!」




「警官の人より前で戦ってさあ」




「馬鹿でっかい包丁でズバズバってねえ・・・子供に見せられないよ、ありゃあ・・・夢に見たもんしばらく」




・・・マグロとかを捌く包丁か。


前にテレビで見たが、ありゃあ確かに刀並みだったな。


おまけに刀よりも頑丈で分厚そうだった。


あんなので斬られちゃあ・・・なあ。




「まあね、こんな世の中だからさ。死んだほうがいい奴ってのもいるもんだよ」




「そうそう!知らない他人より、俺たちゃ避難所の子供たちの方が大切だしな!」




・・・おっちゃんたちも、覚悟を決めているようだ。




命を、選別する覚悟を。




見た目はどこにでもいる中年なのになあ。




「田中野くんも、そのクチだろう?」




「・・・わかり、ますか?」




「こっちは君の2倍近く生きてんだからね、まあそのくらいは」




どこか達観したように、高木さんが寂しそうに呟いた。




「私達4人はね、家族と離れ離れなんだ。この騒動の初日からさ」




「商談に来たら帰れなくなっちゃってさあ」




「そうそう!」




「朝一に来ちゃったからなあ・・・釣りがしたくって」




聞けば、この4人は海運関係の商社に勤めていたようだ。


そう言えば以前にそんなこと言ってたような気がするな。




「そりゃあねえ、ゾンビにしろ人にしろ・・・殺すのはしんどいよ」




そりゃあそうだろう。


元からどこかネジの外れた俺と違って、この人たちはごくごく普通のお父さんだったはずだ。




「でも、ねえ・・・」




言い澱んだ高木さんにかぶせるように、五所川原さんが割り込んできた。




「俺たちがここで子供をさ、助けてたら・・・ウチらの嫁さんや子供たちも、どっかの誰かが助けてくれてるような気がするんだよ・・・はは」




そう、苦笑いして言った。




・・・なるほどなあ。


そういう考え方もあるのか。


立派な父ちゃんたちだなあ・・・




「ええ、そりゃあ・・・きっと、そうに決まってますよ」




俺は、そう元気づけるように言うことしかできなかった。




「わぉん!わん!」




小林さんに撫でられていたサクラが、『そうだそうだ!』とでも言うように鳴いた。




「へへへ、いい子だねえサクラちゃんは・・・」




「そうでしょう、自慢の娘ですよ、ええ」




「ひゃん!わおぉん!!」




俺たちは一種の連帯感を持って、お互いに笑い合ったのだった。


この人たちの家族が、どうか無事でいますように・・・


俺は、普段全く祈らない神様だか仏様だかにそう願わずにはいられなかった。








「や、遅くなりました」




「お帰りなさい、田中野さん!」




おっちゃんたちと連れ立って車の所へ帰った俺たちを、神崎さんが迎えてくれた。




「おや、きみは・・・あの時の自衛官さんだね?」




高木さんがそう言う。


あ、そうか。


今日の神崎さんは私服だった。




「あなた方はあの時の・・・お元気そうで何よりです。神崎陸士長です」




軽く敬礼する神崎さん。




「私服ってことは・・・休みなんだね」




「馬鹿違うよ!除隊したんだろ、除隊!」




「そうそう!・・・なあるほど、田中野くんも隅に置けないね!」




・・・一体何のことだろうか?


おっちゃんたちは何やら皆納得顔だ。


満面の笑みで頷き合っている。




「さてと・・・じゃあおじさんたちはあっちへ行こうかな」




「2人の邪魔しちゃ悪いしなあ」




「そうそう!産めよ増やせよ地に満ちよってね!」




「田中野くん、モリモリ食って精をつけるんだぞぉ!・・・またねえサクラちゃん!」




「「「「お幸せにー!!!」」」」




「きゅん!わぉおん!!」




言いたいように言うと、4人は驚くべき素早さで去って行った。


釣り場を変えるようだ。


えっと・・・なに?


俺と神崎さんを何だと思ってるんだ・・・おっちゃんたちは。


そんなわけないじゃないか、もう。




大体年が離れてる上に、あんな綺麗な人が俺なんかとそんな関係になるわけないじゃないか・・・


そ、そりゃあ嫌われてはいないだろうが・・・そ、そういうのとは違うだろう、俺たち。


・・・なんでこんな中学生みたいな気持ちにならんといけんのだ。




「い、いやあ・・・な、何かとんでもない勘違いをされているような気がしま・・・神崎さん?」




気恥ずかしさを誤魔化すように苦笑いしながら振り返ると、神崎さんがいない。


・・・どこ行った?


さっきまでいたよね?




見回すと、軽トラの向こうでしゃがんでるような影がある。




「神崎さん、神崎さーん?」




「にゃああ!!ちょちょちょちょっと化粧を直していま、います!!ああ違った!!ひや、日焼け止めを塗ってるんです!!にょぞ、覗いたらだめれす!!!」




・・・おっと。


そりゃあいかん。


セクシャルなハラスメントで訴えられてしまう。


田中野、まだ死にたくない。




「・・・そうですか、日差し強いですもんね、今日」




「はぁいっ!しょ、少々お待ちを!!」




全く、俺だけが変に意識して・・・恥ずかしいなあ。


ううむ、いくら腕が上がっても・・・女性のことは永遠に謎だ。




「・・・そういえばお前もそうだったか」




「わふるぅ!!がるぅ!!」




何やらご立腹なサクラを抱え上げ、椅子に腰かける。


しばらく撫でていると、彼女はやっと甘噛みをやめてくれた。


首はやめろ首は。


何故父ちゃんを亡き者にしようとするのだ、娘よ。




さーて・・・これからどうすっかなあ。


とりあえず昼飯の時間までは釣りをするか。


お土産分は釣れたから、サイズのいいやつ以外はリリースするとしようか。




「のんびりするかあ、サクラ。ほれ、あんまり遠くへ行くんじゃないぞ」




「わふん!」




サクラをリリースし、椅子に背中を預ける。


彼女はフンフンと周囲を嗅ぎながら、神崎さんのいる方向へ歩いて行った。


・・・女性同士だから別に構わんだろう。




潮風を感じながら、目を閉じる。


・・・人間の方は相変わらずしっちゃかめっちゃかだが、海は雄大だなあ。




そんなこんなで、俺は手探りで取り出した煙草に火を点けた。






「わふ」




「・・・サクラちゃん」




「きゅん」




「はあ・・・駄目駄目ね、私」




「ふぁきゅん」




「・・・なんで噛むのよ」




「きゅぅん、くぅん」




「ふふ、変な顔」




「わうう!」




「ごめんごめん!きゃあ!」




「ももふ!もふ!!」


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