第23話 王女と料理人
聞いたところによると宴が始まり30分程経過したらしい。
『ユキとスイは俺のそばについてろ。
人が多くてはぐれる可能性があるからな!』
はぐれる事はないだろうが一応ね、まぁ俺もはぐれる可能性があるけど。
『ケイさん、王女さんに会ったらどうするんですか?余り長居できませんよね?』
ユキがごもっともな事を言っている。
『いや、あのクソ王様に会わなければ別にいいだろ?絡まれるの面倒だしな、ユリィと少し話したらすぐ離れるよ』
ユリィにも近況報告しないといけないしな!
『あのぉー?騎士団の方々はどこに向かわれたんですか?さっきこの王都に来たばかりでパレードを開いていたもので、気になりまして』
俺は近くにいた40後半くらいの男性に声を掛ける。迷ってないヨ?
『なんだい兄ちゃん?身なりからして冒険者か!えーと、どこに向かっただったよな?
それならあそこだよ』
そういい、男性は目的地に指を指す。
たしかあそこは宴とかで使われる建物だっけ?
俺は男性にありがとうございますと伝え走って向かう。
途中で、宴限定の料理人と踊り子の募集中と掲示板にあったがチラッと見てそのまま走って向かう。
目的地はもう目の前だ。
ユリィside
もう宴が始まり30分程経ちました。
でも私は余り楽しめていません。やはり頑張ってくれた騎士団に労いの言葉を掛けるのは少し気を遣い、疲れます。
もともと私は父とは血が繋がっておりません。
捨て子だった私を父が拾ってきたらしいです。
それを父は隠しているようですが私は気づいています。
なので私はそういった父の様なカリスマ性はないと思います。
今は疲れていて、どれだけ優秀な料理人が作ってくれた料理でも喉を通りません。ケイさんの料理を食べてみたいです。前話してくれた時に料理人と聞きました。
問題はそれだけではありません。
召喚者の中で猿山様という方が私に絡まれるのです。
『なぁ、王女さんよぉー!俺と一緒に酒をたのしもうぜぇー!ヒック』
かなり酔っているようです。
私は丁重にお断りします。
『すみません猿山様、私はお酒が苦手なもので...』
猿山様は断れると思わなかったのか声が少し強くなります。
『俺が誘ってんだぞぉー!いいから飲もうぜ
ヒック』
やはりこういう男性は苦手です。
男性恐怖症という訳では無いのですが、グイグイくる方は苦手です。
そういった所ではケイさんは会話に気をつかって頂けるので紳士であると思います。
『ちょっと可愛いから調子乗ってんじゃねぇぞぉ!!俺の酒に付き合えよ!』
ついに猿山様は激昂なさりました。
その大声に皆さんが何だ、何だとこちらを見ます。
すると、騎士団団長のゼクスさんがいらっしゃいます。
ゼクスさんはとても、優秀だと父が評価していました。そして強く、逞しいと。
『落ち着きたまえ猿山殿。そう激昂していると自分の酒が不味くなりますぞ。さぁさぁ私が一緒に愚痴をききますのでここは私の顔に免じてお願いします。』
ゼクスさんが猿山様を宥め、冷静になり、あぁそうだなと言って私から離れていきます。
強い猿山様でも力の差を感じたのでしょう。
落ち着いたと思ったら今度は父が叫んでいます
一体何が起きたのでしょう。
人だかりの出来てる方には剣を向けられて手を上に上げている1人の男性と2人の女性がいました。
その顔を見て私は今までの疲れが飛んでしまう位にとても嬉しくなり、その人の名前を呼んでいました。
『ケイさん!!』
<あとがき>
どもども(。・ω・)ノ
凪津です!投稿ペースが遅くなってますね。すみません!理由はいつも通りゲームと部活ですねw自分は水泳部に所属しているんですが、この水泳部には男子しかおらず、競泳水着のお姉さんがいません!なんとも夢のない部活ですね
アニメやマンガで起こる確率はとても低いということがわかります。話を変えましょう!
この作品はハーレムで行こうと思います。
チーレム、ハーレムが嫌いな方もいらっしゃると思いますが、ハーレムでいきます。
少し戦闘が少ない気がしますがそろそろ入れていきます。応援、♡と⭐⭐⭐、作品のフォローよろしくお願いします(>人<;)
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