4. The Last Song

これでもう終わりにしよう。

結局何もできやしなかった。

辛い現実を、やりすごすことも、

逃げることもできなかった。


どうして人間はこうなんだろう。

なぜ人間は、こんな現実を作ってしまった?

こんな現実にしたのは誰?


なんて、

意識を外に向けても、

結局は欲のまま生きてきた私のせいだ。

私をこんなにしたのは、いったい誰?

いくら逃げたところで、

頭は助かっても、心は助からなかったんだ。


この眠りで、終わりになる。


斧を持った部族が見えた。

私を取り囲み、何かの歌を歌っていた。


そのうちの一人が突然叫びだした。

そして、私に襲い掛かった。


視界が落ちていく。

首のない、血まみれの私が見えた。


気が付くと、私はベッドの上で、

天井からはロープが吊り下がっていた。


死んだらどうなる? そんなことは誰にもわからない。

でも、思うに、

社会から隔絶されて、ただ眠り続けるのと、

何も変わらないんじゃないかな。


そんなふうに思ってしまっても、いいよね。



首にロープをかけて、体重をかけると、


全ては、カラカラに干からびていった。






聞き慣れたような声が聞こえた。

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