生きていても何にも楽しくないし、生き甲斐もないし、自分のふがいなさに絶望したから死ぬことにした。

けど死ぬ前にやり残したことがある。

まだ読んでない愛しの本達。

あのミステリー小説の犯人は未だ分かってないし、あの恋愛小説の二人の関係性はどんな結末を迎えるのか気なってしょうがない。

あの人気店のスイーツ。

お高いからまだ一回も買ったことは無いけど、この際だからお店のメニュー全制覇沿てしまおう。そうしよう。

あそこの素晴らしい景色。

一度でいいからあの景色を自分の目で見てみたい。

今の私は無敵だ。なんだってできる。

…

なんだ、まだ私…

だったら…だったらどうすれば私は…

いくら太陽がまぶしいほどにきらめいていたとしても

深海には届かない

太陽が存在するのを知っていたとしても

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい