2022 J3第12節 AC長野パルセイロ対愛媛FC
本日16時より長野Uスタジアムにて、愛媛FCを迎えての1戦でした。
順位的には9位長野対11位愛媛ですが、一つ勝つと順位は2つくらいは上がる団子状態ではあります。
さて、16時キックオフで試合は開始されましたが、私は本日地区の行事の立ち合いでキックオフ時間に間に合わず、40分ほど遅れてDAZNで視聴しました。
遅れても最初から見るかリアルタイムで途中から見るか選べるのがDAZNの良いところ。
最初から見ました。
試合は序盤、丁寧且つスピーディーにパスを繋ぐサッカーに今年チャレンジしているJ2降格組の愛媛が長野サイドに迫ってきますが、復帰した7番水谷のポジショニングや走り負けずにボールを奪う姿勢などで危険なシーンは作らせず反撃機会をうかがいます。
早くも3分に、左サイド愛媛陣内で囲んでボールを奪ったAC長野は、ショートカウンター気味に最初のシュートをPA左角付近から16番森川が放ちます。
この試合のファーストシュートです。
ここ数試合、シュートを打つ以前にボールを運ぶところで四苦八苦していたAC長野でしたから、このような形のショートカウンターも随分ひさしぶり。
今日は前線からのプレスが前の宮崎戦よりも積極的に感じます。
8分にはかなりのビッグチャンス到来。
DFラインでボールを回し、ビルドアップの糸口を探る愛媛DF陣にAC長野の前線がプレッシャーをかけ、
東がこれをスルーすると、何故かDFがマークに付いていなかった8番宮本に渡ります。
宮本は少しドリブルでボールを左に置き、ゴールほぼ正面からシュート!
強烈なシュートはゴール右に外れます。
これはもう、決めとかなきゃいかんっていうシュートでしたが、まあ宮本はこれくらいの超絶決定機を2回外して3回目で決めるような選手ですから、仕方ありません。
この後もプレスを掛けてボールを奪うとすぐさまゴールに動きながら迫るという感じで、ショートカウンターを中心にした戦い方を前半は徹底していました。
ただ、今日は352の右
宮阪はプレースキックの精度と広い視野での長いパスを使ったゲームメイクが持ち味の選手なのでアンカーなど中盤低い位置で起用されることが多いのですが、以前も書いたように守備に非常に難がある選手です。アンカーでも守備は厳しいんですが、WBとなると縦の広大なスペースをカバーしないといけません。果たして宮阪にそれができるのか? と思っていたら、案の定狙われて右サイドからピンチを何度も作られていました。
ただまあ、効果は薄いですがセットプレー時の期待値は上がりますし、時折出すダイレクトのアーリークロスは悪くありません。
もうこれは、失点以上に得点をとにかく取って勝つ、そういう布陣だと自分を納得させて試合を見てました。
その期待通りというか、先制点はAC長野が取りました。
20分、愛媛陣内左サイドでスローインを得たAC長野は、3番秋山がPA左のスペースへ鋭くスロー。
それを16番森川が相手DFと競りながら追い、競り勝ってそのままゴールライン沿いをゴールに向かってドリブルし、鋭く蹴ったボールはそのまま愛媛ゴールに突き刺さりました。
殆ど角度が無いところからでしたが、良く入ったなと思うゴール。
当初森川のゴールということになっていましたが、ハーフタイム中にオウンゴールに変更されていました。GKの足か、DFの足に触れていたみたいです。
まあでもGKがキャッチする以外防ぎようが無かったと思うので森川の得点でもいいんじゃないかと思います。
前半はその後もショートカウンターでゴールに迫り、弾かれたら宮阪の右サイドを使って愛媛に運ばれ必死で戻って防ぐ、という展開で過ぎます。
前半45分を終えて1点のリード。
ただまあかなり攻撃重視の布陣だったので、得点が1点だけというのは物足りなさもありました。
宮本に2回目の超絶決定機もありましたし、17番佐藤も惜しいシュートが2本。
しかしこの前半、16番森川の活躍は目を見張るものでした。
殆ど左サイドの攻撃時に相手選手に勝ってましたから。
そんな感じで期待しながら入った後半、愛媛は前半よりも積極的にパスを繋いで前に出て来て、CKなどのセットプレーで人数をかけ押し込むようになってきましたが、前半と変わらずAC長野はカウンターで対抗。
愛媛の攻める比率がやや高くなりましたが前半と同じような展開でした。
愛媛に正面から何本か打たれたシュートは1番GK大内がストップ。今日も大内は当たっていると言っていいでしょう。
52分には左サイドの16番森川が挙げたクロスに大外で15番宮阪が難易度高い飛び込みダイレクトボレー。きっちり枠を捉えたのにゴールマウスに入った相手選手に弾かれる、なんてこともありました。
追加点が取れないまま60分が過ぎ、展開自体は変わりませんが、徐々にAC長野のカウンター時に押し上げる人数が少なくなってきます。つまり徐々に足が止まり始めました。
今日はなかなか交代が遅く、58分にアンカーで守備と配球で奮闘していた22番住永に替えて6番坪川を投入した以外は、運動量が落ちて来た時間帯でも交代の動きはありません。この辺りは宮崎戦も一緒でしたが。
以前はもう時間帯で投入を決めているんじゃないかというくらい60分過ぎに11番デューク・カルロスと攻撃的なもう1枚、75分過ぎにまた攻撃的な2枚を投入するのがお決まりでしたが、この2試合はスタメンをけっこう引っ張ります。
シュタ将の中で何か思うところがあったのでしょうか。
それが何かはわかりませんが。
60分過ぎから運動量が落ちて来たのが見えていましたが、70分になってようやく2枚目の交代カードをシュタ将が切ります。
10番東に替えて18番山口和樹、15番宮阪に替えて29番川田拳登。
ポジション的には同じ選手で、18番山口は身長がかなり低いのですがアジリティが高いので前線でのプレスとカウンター時の抜け出しが期待でき、29番川田は本職の?右SBの選手でパスセンスと敵陣深い位置の中への斬り込みに秀でています。ただ、守備力はあまり高くなく、宮阪よりはポジショニングは良くても、対人守備の面では不安が拭えないという選手。
ともに今期初出場です。
この辺の思い切りはシュタ将、凄いと思います。
ただ、やはり全体的な運動量の低下は否めず、全体が押し上げて攻め込んでいる時にはいい攻撃ができていますが、押し込まれた時のカウンターはなかなか相手陣内に入ることが難しくなってきました。
83分にも自陣でボールを何とかカットし、前線の8番宮本が落ちて来て欲しいと言うパスを出しますが、宮本がダッシュできず膝を着いてしまい、これが繋がりません。
宮本はもうずいぶん前からロングボールに飛んで競ったり、動いてパスを受けたりができない消耗ぶりでした。
ようやくこれを受けて84分に8番宮本に替えて11番デューク・カルロス、17番佐藤に替えて24番山中
ただ、17番佐藤は中盤で攻守を繋ぐダイナモですし自らもボールを奪ったり相手のプレーを遅らせる守備能力にも長けている選手です。攻撃的な山中に同一の役割は望むべくありませんから、どうにか追加点を取って試合を決めろ、というシュタ将からのメッセージなのでしょう。
でも、やはり消耗していた16番森川に替えて山中、の方が追加点が取れる可能性は高まるんじゃないかとこの交代は見ていて思いました。
直後のAC長野1番大内からのパントキックを24番山中が競り勝ち、18番山口が拾って相手に囲まれながら引きつけ狙いすましたパスを11番デューク・カルロスの前のスペースに出します。
投入直後のチャンス!
ただこれはシュートに行くには角度が無かったのか、ゴール前に鋭くグラウンダーのパス。山口に届く前に愛媛DFにクリアされてしまいました。
後から追ってきた山中が愛媛DFの間に飛び込めていれば面白かったのですが。
しかしその後はボールをカットしてもカウンターの形に出来ず、86分に愛媛にCKを与えてしまいました。
CKは3番秋山が一度ヘッドでクリアしますが、このクリアボールをPA左のやや外で愛媛10番小原がダイレクトでシュート。ややドライブ回転がかかったシュートは弧を描いてGK大内の手前でワンバウンド。それを大内はキャッチできず前に弾き、詰めていた愛媛37番森下に押し込まれてしまいました。
またしても土壇場での失点。
これでFC岐阜戦から3試合連続です。
とは言っても、見ている私としては失点自体はするだろうと思っていました。
まあ最初からある程度守備には目を瞑って攻撃重視の布陣で臨んでいましたし、投入された選手も、最初の坪川を除けば皆攻撃に特化した選手たちでしたから。
得点を取って突き放すというプランで得点が取れていないわけですから、そちらの方が問題です。
キックオフで試合は再開されましたが、それ以降も愛媛が勢いついてAC長野陣内に攻め込んできます。
完全に受けに回ってしまったAC長野は、ボールを奪っても前に出ることが出来ずに奪い返され攻め続けられます。
この辺りの打たれ弱さは、ちょっといただけません。
体力的にきつい時間帯ですが、頑張ってスペースに勇気をもって走る選手が欲しいところです、ロングカウンターを成功させるには。
1点を取るには十分な時間。
失点するにも十分な時間です。
多くのAC長野の選手たちは、失点を恐れる方に意識が寄っているようでした。
89分に18番山口が、相手選手を後ろから倒したとしてPA左の外の位置からの
このFKのシュートは壁に当たって弾かれますが、押し込んできている愛媛選手に拾われて攻め続けられます。91分に強烈なシュートを打たれますが辛くもゴールポストに当たり間一髪の命拾い。
そして、この跳ね返りを左サイドで拾ったのは愛媛の選手でしたが、トラップが長くなりました。そこを途中で川田とポジションを替えて右サイドに回っていた7番水谷が拾い、前に走り出していた18番山口へ。
山口は更に斜め前の中寄りを走って上がっていた24番山中にパス。山中は愛媛DFに寄せられますが、絡みながらも交わしてシュート!
このシュートはゴールネットを揺らしますが、ノーゴールの判定。
山中が愛媛DFを交わした時に、愛媛DFの足を掛けて転ばせたとしてファールの笛が鳴っていたのです。
山中よりも中寄りには少し遅れてフリーでデューク・カルロスも山中を追走していたので、デューク・カルロスに出せていれば完璧に1点取れていたんじゃないかと思いますが、まあ相手DFは一人だけでしたし、チャレンジした意気や良し、です。
この試合の実況の飯塚さんはファールの理由を「完全に抑え込んで倒してしまいました」と言ってましたが、そうではなく足が後ろからかかったという判定だと思います。
飯塚さんは地元長野県TV局のアナウンサーの方ですが、AC長野の選手名をちょくちょく間違えたり、ちょっと違った独自解説を挟んだりされるので、こういった展開だと少しイラっとします。
できたらNBS松山アナに専属で中継アナをして欲しいところです。
ちょっと脱線しましたが、点にはならなかったものの、このロングカウンターで愛媛はちょっぴりしおらしくなりました。
先程までの嵩にかかった攻めは見られず、繋げそうもないボールはクリアしていきます。
AC長野もそれだけ押し上げる余裕ができましたが、93分に16番森川が愛媛PA付近で相手を裏返しつつドリブルしていったところまでしか見せ場は作れませんでした。
何と言うか、足が止まっていたため縦長で右サイドに密集した陣形となって効果的にパスが繋げないのです。
その点、愛媛はもう一度ピッチ全体を横に広く使い、攻撃の形を構築しようという意思は見せましたが、94分30秒にAC長野PA内にロングボールを入れ、弾き出されたところでタイムアップ。
引き分けに終わりました。
感想としては本当に、追加点を取れないのが全て悪い。
宮崎戦に比べてシュート自体は打てていましたが、如何せん枠内率が低い。
攻守の切り替わりが激しい、見て面白いサッカーは出来ていると思うのです。
後は点を取り切るだけ。
まあこの辺りは個人の技術の問題なので、すぐには改善しません。
できればもう少し遠目からでも打っていく意識は欲しいところですが。
今年もこうやって、悪くはないけれど勝ちきれない戦いが続き勝ち点を積み上げられない展開に入ってきました。
本当にどういうことなんでしょうね。
次戦は6月19日(日)、長野Uスタジアムにヴァンラーレ八戸を迎えての1戦です。
9位AC長野と17位ヴァンラーレ八戸の対決。
上位対決でも何でもありませんが、両チームにとっては負けられない1戦です。
2022明治安田生命J3リーグ 第12節 vs.愛媛FC ハイライト
https://www.youtube.com/watch?v=GXAbI0xPjMw
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