2022 J3第11節 テゲバジャーロ宮崎対AC長野パルセイロ




 本日6月5日、テゲバジャーロ宮崎のホームスタジアム、ユニリーバスタジアム新富にて、13時KOでAC長野のJ3第11節は開始されました。


 試合2時間前のメンバー表には、先週に引き続き7番キャプテン水谷の名前はサブにも入っていません。

 これはもう故障でしょうね。

 かなりAC長野にとっては痛い事態ですが、軽傷であることを祈るしかありません。


 けっこう雨の降る中での試合。

 前半は宮崎がロングボールで攻め込み、長野もロングカウンターで攻め返すという展開となりました。

 早速2分に右サイドのスペースに14番宮阪が送ったボールを16番森川がダイレクトでグラウンダーのクロスを入れ、走り込んだ10番東が僅かに合わずといういい形を作ります。

 15分にもカウンター。17番佐藤が前を向いてボールを疲労と10番東に縦にパス。東が中央をドリブルで持ち上がり左に開いた8番宮本へ。

 宮本はこの時再度フリーになった東に戻せば東は左足ダイレクトでシュートできる余裕はありましたが、自分で東の前のスペースに持ち込み前にDF二人を置いてシュート。ブロックされます。

 17分にはカウンターになりかけましたが遅攻を選択し、10番東と16番森川が同時に中に入って行ったせいで右サイドライン際に選手がいなくなり攻めが途切れます。

 25分にも左サイドで19番杉井の上手いパスカットから中央前を向いていた8番宮本にパスが通りましたが、これを一旦宮本がトラップしたため相手に戻る時間を与えショートカウンターにならず。

 段々とカウンターの精度が落ちてきた印象です。

 29分、右サイドから17番佐藤が中にクロスを入れ、相手選手の足に当たったボールがふわりとゴール前に上がり、8番宮本と競り合った相手DFの頭に掠ったボールがごる前の16番森川の前に落ちますが、森川はうまくトラップできずゴールラインを割ってしまいます。

 36分、スローインを16番森川が胸トラップし10番東へ。東は相手選手に体を寄せられ倒れますが、ボールを後ろのスペースに流します。このボールを必死に追い。PAの中で相手選手と絡みつつもスライディングで保持した森川が中に切れ込みそのままシュートしますが、追いついた相手選手にブロックされてしまいます。

 このシュートはファーに打って欲しかったところです。

 40分には攻め込みつつ一度ボールを奪われ、2番DF喜岡が再度ボールを回収、喜岡から17番佐藤へ縦パス。佐藤はターンし前線8番宮本の前のスペースにフィード。

 宮本はこのフィードを右足トラップできずボールは抜けてしまいますが、宮本が追いかけてボールを確保。ターンしてシュートしますが体勢不十分で威力が無く、相手GKにキャッチされます。

 前半はこうして終了。

 テゲバジャーロ宮崎にも攻め込まれはしましたが、それ程危険な場面は作らせませんでした。

 ただ、クリアしたボールがゴールラインを割ることが多く、宮崎が得たCKは6本と多くなっていた点だけは気掛かりでしたが。


 見ていて悪くない形で試合を進めていたAC長野。

 後半に入ると、ずーっと降り続ける雨がピッチに所々水溜まりを作り、グラウンダーのパスは止まる状態になっていました。

 このピッチに先に対応したのはテゲバジャーロ宮崎の方でした。

 緩いショートパスはせず、ボールを運ぶのはドリブル。

 ピッチに溜まった水がサイドを変える大きなパスを出してもラインを割るほど伸びる前に止まることを使って攻めてきます。

 45分から60分までの間はAC長野も前半のように攻撃することができていました。

 54分には中央に切れ込んだ6番坪川が相手4人に囲まれながらPA外シュートし、ブロックされた跳ね返りを更に引っかけ8番宮本にパス、宮本から17番佐藤、佐藤か右に開いた17番森川に出て森川がフリーでシュートしますがGKに弾かれゴールならずとかなり惜しいシーンを作ることが出来ていました。

 しかし63分にPA外、バイタルエリアのボールの奪い合いに負けてクロスを入れられヘディングの折り返しに相手選手2人に飛び込まれ辛うじて触られなかった危険な場面を作られてから、流れは完全に宮崎がつかみました。

 69分、71分と連続でシュートを撃たれます。

 AC長野も相手陣内深い位置までボールを運ぶこともできますが、シュートは打てません。打てない? 打たない?

 雨でワンバウンド目は伸びるピッチコンディションですから、遠目でも打つ意味はあるのですが、どうしてかPA内のシュートに拘っているように見え、ショートパスが水で止まって繋がらず奪われることが続きます。

 77分にも縦にドリブルで運ばれ、フリーの左サイドに出されてシュートを打たれます。

 78分にも連続でシュートを打たれ必死にブロック。

 80分には左サイドに全体を寄せられ、開いた右サイドから鋭いクロスを入れられますがヘディングは体勢不十分で山なりでゴールマウスの上に外れ助かります。


 ようやく82分に相手PA左隅の3m程手前からのFKを得たAC長野。

 14番宮阪の蹴ったボールは飛び込んで来た3番池ヶ谷の頭に掠めてコースを変え、宮崎右ゴールポストに当たりネットを中から揺らしましたが、直前に密集の中でAC長野の選手のファールがあったとしてノーゴール。

 リプレイを見ると宮阪がFKを蹴る直前に池ヶ谷をマークしていた選手が前にいた17番佐藤に当たり転倒していました。

 佐藤は背後から当たられた上、倒れた選手に足を挟まれ転ばされているので、転倒のダメージは佐藤の方が大きい。

 直後に関係ない宮崎の選手が激昂し、レフェリーを含めもみ合いになり、うやむやになってしまいました。

 最も一度下った判定は覆らないでしょうが、非常にもやっとした気分になりました。

 87分にもAC長野は相手陣内で水で止まったボールを拾ってシュートまで持っていきます。

 久々に流れの中からシュートまで行きました。


 終盤に入ってようやくシュートで終わる形が出来てきたAC長野ですが、試合時間はもうロスタイムを残すばかり。

 ロスタイムは4分。


 90分にロングボールで自陣に戻されたAC長野は、91分に左サイドから宮崎にこの試合10本目のCKを与えてしまいます。

 ファーサイドに集まる宮崎の選手。

 AC長野の守備はストーンを2枚前に置いたマンツーマンです。

 蹴られたCKはストーンを超え、わざと開けていた中央に走り込んだ宮崎11番の橋本に決められてしまいました。


 0-1。


 2試合連続のAT被弾にがっくり肩を落とす何人かのAC長野の選手。

 喜びを爆発させる宮崎の選手たちとは対照的です。


 とはいえロスタイムはまだ2分程度残っています。

 ワンシュートで同点に追いつくことも無い訳ではありません。


 ロングボールで押し上げたいAC長野は、しかし2番喜岡がプレスされて出された相手選手の足にボールを引っかけられ、あわや追加点か、という危ないシーンを作られてしまいました。

 これは何とか防ぎましたが、後の2分間は敵陣に入れたボールを跳ね返されるばかりで過ぎ、94分45秒で試合終了の笛。


 大雨の中の試合は苦い敗戦でした。


 全体的に悪い試合運びではなかったと思いますが、チャンスで決めきれなかったのが全てでしょう。

 AC長野が今年勝利した試合は4勝のうち3勝が複数得点を挙げた試合です。

 複数得点を取れないのであれば致し方なし。

 今年は攻撃にチャレンジする年なので仕方ない、と割り切って見ています。


 次戦は6月12日、ホーム長野Uスタジアムにて、愛媛FCを迎えての1戦です。

 今年J3に降格し、1年でのJ2復帰を掲げた愛媛FCですが、ここまで4勝4敗3引分の勝ち点15。AC長野と勝点差1の9位と11位の対決です。

 書いていて毎週順位が下がっていくのが少し寂しいですが、次戦の複数得点を期待したいと思います。



2022明治安田生命J3リーグ 第11節 vs.テゲバジャーロ宮崎 ハイライト

https://www.youtube.com/watch?v=haBq_70oB_A






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