第8話 嫉妬
「やだ待ってーノイルくーん!!」
「あはは!!僕が欲しいなら捕まえてごらんよ。あはは、あはは。」
はっ!!
俺がおかまになってる夢だった。
でも大丈夫。ならん。
さてと、今日は雪美とお菓子や飲み物を買いに行く日だったな。
って。雪美どこだ。
押入れ。おらん。
また天井。おらん。
机の下。おらん。
冷蔵庫の中。俺、頭大丈夫かな??
「雪美ー!!」
「おーい!!」
「あら野井流。」
「お母さん。」
「今日はおじいちゃんが朝4時に来てさっき雪美と出かけたわよ。」
朝4時だと...
ったく。おじいちゃんこの前は朝の2時に来たよな。
「お母さん。雪美達っていつもの永田製菓に行ったのか??」
「さーね。お母さんアルバイト行ってくるから。青年はちゃんと朝ご飯食べて元気に育ちな。」
「あ、あぁ。」
即刻ご飯を食べてしまい、永田製菓まで走っていってみた。
ただなんとなく走っている。
「ありがとうございましたー。」
「おじいちゃんお菓子や飲み物ありがとう!!雪美おじいちゃん大好き!!」
「いいんだよ。雪美の笑顔が見れるだけで十分生きてきた甲斐があるよ。」
「おじいちゃん。」
「ちょっと待ったー!!」
「あ、お兄ちゃん。」
「はぁはぁはぁ。雪美お兄ちゃんと約束しただろ。」
「いや起こそうとしても起きなかったじゃんお兄ちゃん。」
「あれそうだっけ??」
そして他のお客様さんもいた。
「あのーすみませんこれ下さい。」
「いつもありがとね。梨実ちゃん。」
「いえいえ。ここが大好きで。」
って山下じゃないか。
「あ、おはようノイル君。ノイル君もここのお菓子屋さん好きなの??」
「うん。まぁね。」
「そこの子可愛いね。妹さんかな??あとそちらはおじい様かな??」
山下なんか今日は礼儀正しいな。
さすがにそうか。
「うん!!」
「さては...」
「この青年!!」
「あいだっ!!!!」
雪美からものすごい蹴りを食らった。
「いきなりなんだよ!!!」
「もうお兄ちゃんなんてもう知らない!!行こうおじいちゃん!!」
何故なのか全く分からなかったけど振られたらしい。
「ごめんノイル君!!私のせいで。帰るね...」
「山下!!」
今度は山下まで...
もうなんなんだ。何もかもがわからない。
結局俺1人と店員さんと猫1匹だけになったし。
そして僕も家にのそのそ帰った。
今日出会えたのも俺様のおかげ。
お前はそれでいいんだよ。ノイル。
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