第72話 納得出来ない吸血鬼さん

 夜が明け朝日が登り次の日がやって来た。


「ふぁ~~~ぁむ。良く寝たぁ」

「んぅ~~すぅ」


 やあ、おはよう。

 寝起きで凄く眠たいアカリさんだ。

 さてさて、あんな激ヤバ騒動があった後にどこで呑気に寝ていたのかだが、普通にあの逃げ込んだ家に戻って眠ったよ。

 少し頭が眠気でぼやけるから頭の覚醒ついでに昨日の事を整理するとしようかな。


 糞魔王が消えた後、私達はしばし上空を旋回して何も起きないのを確認し街へと戻った。

 街に戻った目的。

 それは、生き残っていた冒険者との合流と他に生き残りが居ないか捜索。

 正直な所、糞魔王の闇が街を完全に覆っていたので仮に生き残っていたとしても魔物同様に闇の中に消えていった可能性が高いと思った。

 だが、探してみない事には実際どうなのかわからないので私とフェリエさんは、街に戻り捜索を開始。

 しかし、何時間街中を探すも見付かるのは無惨に殺された死体ばかり。

 目的の生き残りの冒険者も住民も誰一人として見付ける事は出来ず捜索は断念。

 私もフェリエさんも色々あって肉体的にも精神的にも疲れていたのでこの家に戻りそのまま眠りに着いたのだ。


 そして、現在に至ると。

 うん、やっぱり生き残り全員魔物共々糞魔王の所じゃね?

 まぁ、確証は無いけど。

 さて、どうするべきなのかなぁ。


 私は、連れて行かれた可能性のある人達をどうするべきかと考えたがあの騒動の中では上空からじゃ小さな人間は見えなかった為、本当に連れて行かれたのか確証がない。

 それに、本当に連れて行かれたとして何処に居るのかもわからない。


「どうしようもないか」

「すぅ~~すぅ~」


 仮に助けに行くとする。

 だが、情報が一つも無いのでは行動出来ない。

 仮に情報を得ようにも何か知ってそうな存在等私は知らない。

 逆に個人で探そうと思ったら千里眼でもなければ無理だ。


 結論!

 潔く諦めよう。

 こんなん無理無理。

 そもそも、助けに行っても相手はザクト、糞魔王。

 もしかしたら、他にも仲間が居る可能性大。

 そんなん、私の生存確率0%!

 確実に死亡確定だ。

 私には、まだ沢山やりたい事がある。

 それに、少し前ならともかく今は大切な眷属も出来たからより死ねない。

 だから、連れてかれた相手さんには申し訳ないが諦めてもらうしかない。


 そんな訳で、私の中で恐らく連れてかれた生き残りの救助の選択は消えた。


「さて、それよりそろそろ起こすか」


 アカリは、整理と結論が終わったので自分の横で今もスヤスヤと気持ち良さそうに眠っている人物?吸血鬼物?を朝なので起こす事にした。


「ほら起きて。朝ですよ」

「むぅ~~あと五、分……すぅ~~」

「まったくもう。あ」


 軽く肩を揺らしながら声を掛けるも定番の返しを返されて起きる気配は無し。

 依然として寝息を立てて気持ち良さそうに寝ている。

 それを、仕方ないなぁと優しい表情で眺めていたアカリは、ある事を思い付いてニヤリと笑い…………


「起きて、フェリエお姉ちゃん」


 フェリエさんの右の耳元で少し幼い声を意識した可愛らしい声でそう囁いた。

 所謂萌え声と呼ばれる声だ。

 前世で友人へのイタズラ目的で何となく取得した特技の一つ。

 尚、お姉ちゃん呼びはフェリエさんの方が多分歳上だからだ。

 大学生位に見えるので、19、20歳位じゃないだろうか。

 さてさて、フェリエさんの年齢はさておき今世の透き通る様な綺麗な声を生かしてそんなイタズラをすれば一体どうなるか。


「ッ~~!!?」


 背後にキュウリを置かれた猫の如き驚き方でベッドから跳ね起きた。

 囁いた右耳を押さえ顔を赤らめている感じからしてかなり効いている様子。

 さて、私の囁き声の感想を聞くとしよう。


「おはよう。目覚めはどう?」

「ハァハァ……おはようございます。心臓に悪いです。止めて下さい」


 残念。

 あまり好評ではないみたい。


「そっか、ごめんね。今後は、たまに程度に控えるよ」

「ふ、普通に起こして下さい!」

「は~~い」


 そうは言うが、顔が少し緩んでいるのを見るに少しは嬉しいのだろう。

 私は、適当に返事してベッドを降りた。

 それに続く様にフェリエさんもベッドを降りる。


「さて、身支度してご飯といきたいけど~」

「どうかされました?」

「いや、だって」


 私は、一つ気になる事があり部屋を出る事が出来なかった。

 その気になる事が何かというと。


「太陽光浴びて大丈夫なの?それに、普通の食事食べれる?」

「あ」


 私は、日射耐性が高く女神様が何かしたのか普通の食事を食べられる。

 しかし、フェリエさんは日射耐性のスキルLvが1。

 食事も昨日は私の右腕以外に何も食べていないので普通の食事が食べられるのかわからないのだ。


「あ、あの……私どうしたら」

「えっと」


 不安に揺れる瞳でフェリエさんが私を見てくる。

 私は、どうするべきかと考え込む。

 そして、考え込む事一分ちょっと。


「少し待って」

「はい」


 私は、部屋の外に出て通路の窓を開けると部屋に戻る。

 そして、扉を少し開けて右腕を外に出すと……


「何してるんですか?」

「ちょっとね」


 日射耐性を解除した。


「ッ!ぐぅ"」


 瞬間、腕から焼ける様な痛みが走る。

 それを二秒間我慢し腕を部屋の中に引っ込める。


「うん。即灰にはならないか」

「な、何をしてるんですか!!?」

「ん?即灰にならないのか確認だよ。貴方には、一応日射耐性があるから。即灰にならなければ万が一何かあっても避難出来るからね」


 酷い火傷を負い焼け爛れた腕を振りながら私は、フェリエさんにそう答える。

 しかし、フェリエさんは私の言葉を無視して駆け寄ってきた。


「本当に何してるですか!こんな酷い火傷……あれ、火傷が無い」

「もう忘れたの?あれ位なら、数秒もあれば治るよ。昨日も、貴方に右腕喰われた怪我治ってたでしょ?」

「そうでした。ビックリしましたよもう」


 私に言われて思い出したのだろう。

 フェリエさんは、ホッと安心していたが私の次の言葉で顔を青ざめさせた。


「それじゃあ、次貴方ね」

「え?」

「だから、次貴方」


 理解出来なかったのか再び言うとフェリエさんの顔からどんどん血の気が引いていく。

 私の腕の火傷を見た後だから恐らく自分も同じ様になると思っているのだろう。

 フェリエさんは、青ざめ立ち尽くしその場から動けなくなった。


「む、無理です!嫌です!」

「そっか、わかった」

「良かっ「私が運んであげるよ」え?」


 私はそう言ってフェリエさんを無理矢理抱えると扉まで運んだ。


「な、止めて!離して下さい!!嫌、嫌~~!!」

「ごめんね。これだけは、絶対に確認しないといけないから」


 他の何かなら無理矢理な事はしない。

 だが、日光の問題だけはフェリエさんの今後の生活の上で絶対に確認しておかないといけない重要な事だ。

 なので、たとえ嫌がられ様と確認する。


「腕を借りるね」

「嫌、止めて!お願いだから!!」

「ごめんね」


 嫌がり抵抗する腕を掴むと扉の隙間へと腕を通していく。

 段々と日光が差し込む範囲に近付いていきフェリエさんの指先が日光に触れた。


「い、痛ッ!………くない?あれ?」

「ホッ……良かった」


 しかし、私と違い焼ける事はなかった。

 どうやら、スキルLv1でも日光下の元で動ける様だ。


「な、何で、焼けてない」

「言ったでしょ。貴方には、日射耐性が、太陽下でも過ごせる様になるスキルがあるって」

「何で私にそんなスキルが。?そういえば、何で私のスキルがわかるんですか?」


 私の言動からスキルの有無がわかってる事に疑問を感じたのだろう。

 昨日は騒動やら捜索もあり私が吸血鬼で眷属にしたと話した事以外何も自己紹介すらせず家に戻って直ぐに寝ていた。

 良い機会なので、身支度やら食事をしながら話すとしよう。


「ご飯を食べながらそこら辺は話すよ。とりあえず、移動しよっか」

「わかりました」


 そうして、私達は部屋を出てリビングへと向かうのだった。


 ※※※※※


「食べれて良かったね」

「はい。良かったです」


 私とフェリエさんは身支度を整えた後、リビングでテーブルを挟んで朝御飯を食べていた。

 そして、驚愕なのだがフェリエさんは普通の食事を食べる事が可能だった。

 その為、現在は私と共に収納から出したパンや果物と言った食べ物を食べている。


「貴方も吸血鬼なのに食べれるんですね?それでですかね」

「そうかもね」


 私は色々とおかしい吸血鬼だ。

 それ故、眷属のフェリエさんも日射耐性や普通の食事が可能なのかもしれない。

 まぁ、他の吸血鬼の普通を知らないからどうかはわからないが。


「それと、私はアカリ。アカリって呼べば良いよ」

「はい。私の名前はフェリエです。元は、ギルドの受付嬢でした」

「そうだったんだ」


 まさか、ギルドの受付嬢だった事に驚いた。

 しかし、それならあの執筆や暗記のスキルを持っていた事も理解出来る。

 どちらも、事務的な事に役立つスキル。

 仕事の最中に取得したのかもしれない。

 そんな事を考えているとフェリエさんがとうとう聞いてきた。


「それより、アカリさん。何で知ってたんですか?」

「答えても良いけどその前に。今更だけど、フェリエさんは今後は私と行動するの?それとも、個人で生きていく?それによっては、少し答えれないかも」


 私は、答える前にそう問いただした。

 正直手放す気は毛頭ない。

 もし個人で生きていくつもりなら説き伏せて共に行動するのを納得させるつもりだ。

 だが、出来たら共に行動すると言ってほしい。

 無理強いはあまりしたくないから。

 そして、返答を持っているとフェリエさんが答えてくれた。


「え、一緒に行動しますよ。1人何て無理に決まってるじゃないですか。直ぐに死にますよ私」

「そっか、良かったよ」


 私は、返答に安心すると今度はこちらがフェリエさんの質問に答えてあげる事にした。


「それじゃあ話すよ。まぁ、少し説明が面倒なんだけど一言で言えば見れるから」

「見れる?」


 まぁ、当然そんな一言で言っても理解出来る訳がない。

 フェリエさんは、私の言葉に?を浮かべて少々混乱している。


「鑑定って知ってるでしょ?」

「鑑定の魔道具の事ですか?知ってますよ」

「私は訳あって魔道具無しでも鑑定出来るんだよ。だから、フェリエさんのステータスが見れるの」

「…………本当ですか?」

「本当本当」


 私の様子から嘘ではないと思ったのか、フェリエさんは納得してくれた。


「とんでもないスキル持ってるんですね。ちなみに、そのステータスって私も見れたりします?」


 純粋に気になったのかフェリエさんが聞いてきたので出来ないのか試してみる事にした。


「ちょっと待ってね。鑑定、え~~と、出来るかな?ん~~~~お、どう、見えてる?」


 ステータス画面を弄ってると共有という見慣れないアイコンがあった。

 今まで無かったと思うが、フェリエさんに見せようとしたので表示でもされたのだろう。


「見えました!凄い本当にステータスが見れる。あ、ステータスが上がってる。それに、見た事ないスキルが。これが吸血鬼のスキルなんですね。それに、眷属の称号も。………あの、アカリさんのステータスも見せてもらったりって」


 好奇心で気になったのか、チラチラと期待の眼差しで見てくる。

 人に見せれない厄介なモノが二つある私のステータス故に見せるのを躊躇われる。

 しかし、眷属となったフェリエさんなら良いかなと思い一応確認程しておく。


「一応聞くけど秘密にするって誓える?」

「誓いますよ。破る意味が無いじゃないですか」


 即答で返ってきた。

 あまりに即答過ぎて逆に不安に感じたがまぁ、問題ないかと見せる事にした。


「はい、これが私のステータス」


 私は、自分のステータスも同じ様に共有機能でフェリエさんに見える様にして見せた。


 ────

 名前:アカリ

 種族:黒血鬼

 状態:通常

 LV:17/60

 HP:785/785

 MP:820/820

 筋力:816

 耐久:635

 敏捷:833

 魔法:772

 ─スキル─

【鑑定】【収納】【言語理解】

【血液支配Lv7】【吸血】【眷属化Lv4】【索敵Lv9】

【偽装魔法】【火属性魔法Lv6】【水属性魔法Lv6】                     

【風属性魔法Lv7】【土属性魔法Lv6】【再生Lv7】

【日射耐性Lv7】【状態異常耐性Lv8】

【痛覚耐性Lv7】【霧化】【魔力制御Lv5】【黒血】

【物理耐性Lv2】

 ─称号─

【女神アリシアの加護】【女神アリシアのお詫び】

【Bランク冒険者】

 ────


 おぉ~~強くなったなぁ私も。

 でも、これでもまだ糞魔王に勝てないんだよねぇ。

 あ、何か増えてる。


 知らない間に、物理耐性を取得していた様だ。

 まぁ、あんだけ過去の戦闘も含めダンジョン内で岩壁に叩き付けられたり蹴り飛ばされたら取得してもおかしくないだろう。


 にしても、フェリエさんが反応しないなぁ。

 どうしたんだろう。


 反応の無いフェリエさんを不思議に思い顔を見ると。


「」


 ポカーンと呆然としているフェリエさんがそこに居た。


「お~~い」

「」

「お~~い。反応して下さい」

「はっ!?いけない。ビックリして意識がって違う!!何ですかこれ!!女神の加護!?女神のお詫び!?どういう事ですか!!」

「え~~と……」


 私は、ポツポツと話していった。

 自分が最近この世界に生まれた存在。

 生まれた理由が色々訳ありで加護とお詫びの称号等を貰ったと。


「信じられない話です。けど、実際に目の前に実物が居るんですよね」

「ハハハ……何かごめん」


 あまりにも信じられない話に唖然呆然と話しているフェリエさんに思わず謝ってしまう。


「いえ、所でアカリさんは女神様に創られた存在で主といえる吸血鬼は居ないって事ですよね」

「え?うん」


 どの様な意味で聞いてるのかわからないが、事実なので肯定するとフェリエさんが今更かつ自分自身気付いていなかった事を口にした。


「てことは、アカリさんって真祖なんですか?」

「え?」

「いえ、そうなのかと思ったんですけど違いましたか?」

「・・・」


 真祖。

 前世の二次元の吸血鬼モノで良く見聞きした単語。

 最強クラスの吸血鬼がその称号?名称?で呼ばれていた固定概念のせいで自分は全然違うと思い考えもしなかった。

 しかし、良く考えてみれば私は女神様に創られた生まれながらの吸血鬼。

 確かに真祖と呼ばれても別に何もおかしくない。

 その事に気付いた私は…………


「え?……はぁ!?うっそでしょ!?私って真祖なの!!?」

「自分で気付いてなかったんですか!?」


 目茶苦茶驚愕した。

 そして、フェリエさんも気付いてなかった私に驚愕していた。


「え~~でも、私みたいな雑魚が真祖って」

「何言ってるんですかこんなに強いのに」

「いや、でも」


 前世の二次元の最強チート吸血鬼共の印象が強過ぎて自分みたいな中途半端な強さの吸血鬼を真祖と呼んで良いのか納得しきれない。

 しかし、フェリエさん的には私は十分強い存在らしく少し呆れた目で見てきた。


「何でしょうね。女神様に創られた真祖の吸血鬼何てとんでもない方の眷属になりましたね私」

「何か、本当にごめんなさい」


 ため息をついてそう話すフェリエさんに本当に申し訳なくなって昨日振りの土下座をした。


「いえ、そんな嫌でため息をついた訳じゃないですよ。ただ、衝撃が大きすぎただけです。なので、起きて下さい。それに、アカリさんは私の主なんです。主が眷属にそんな簡単に頭を下げるのは駄目ですよ」

「あ、はい」


 眷属に主らしくする様にと暗に言われてしまった。

 その事に本当に、本当に少しだけショックを受けながら私は起き上がる。


「それで、疑問何ですけどこれからどうするんですか?」

「何が?」

「いえ、今後どのような行動予定なのか気になりまして」

「あぁ~~なる程ね」


 確かに、今後の予定をフェリエさんが知る訳ないので気になるだろう。

 とはいえ、私も今後の予定は決めていなかったので話せる事はない。

 なので、何も無いと正直に伝える。


「ならば、王都に行きませんか?」


 すると、突然の王都へ行く事を提案された。


「え、王都?」

「はい。最近生まれたんですよね?なら、そこそこ近い王都によってみるのも良いんじゃないですか」


 フェリエさんの提案を聞いて確かに良いかもと思った。

 王都がどんな感じなのかとても気になる。

 国の中心の都なのだ。

 きっと、今まで見た事無い物が沢山あるに違いない。


「良し!次の目的地は王都に決定!」


 私は、王都へ行く事に決めた。


「それじゃあ、チャチャっと準備して向かおっかフェリエさん」

「はい。それと、フェリで良いですよアカリ様」

「…………ふぇ?」


 私は、フェリエさんのいきなりの呼び方変化に理解が追い付かなかった。


「な、何故?」

「いえ、アカリ様は主で私は眷属です。なら、そういった呼び方にするべきなのかなと」

「アカリかアカリさんで良いよ別に」


 様付けはあまり好かない。

 なので、呼び捨てかさん付けで良いと言う。


「駄目ですか?」

「別に駄目って訳じゃないけど。出来たら変えて欲しいなぁ~~と」

「それじゃあ、このままでいきましょう。さあ、早く準備しますよアカリ様」


 しかし、フェリエさんは変えてくれる気はないみたいだった。


 まぁ、本人が楽しそうにしてるし良いか。


 私は、フェリと共に王都へ向かう準備を始めるのだった。

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