予防注射

 打ってきました。

 集団接種とか職場(学校)接種ではなく、通院している病院で打ちました。

 私、てっきりインフルエンザみたいに、個室で1人ずつ打つかな、と思ったのですが、ロビーで集められた数人がほぼ同時に打つ作業でした。

 だから、皆どんな風に打ったのか、全員が見ている状態に。




先生「痛くないよー、筋肉に痛覚はないからねー。だからそんなに緊張しなくていいよー」

注射の痛みを想像して固まっている女の子「(そんなバカな……)」


先生「チクってするだけだから、ほらー」

自己申告した女の子「私、注射怖いんで、目を逸らしていいですか」


先生「ほらー、痛くないでしょー」

私「いや、痛いっす」(食い気味に)



 誰だワクチン注射痛くない言った人は。

 勿論、泣き叫ぶような痛みではなかったんですけど、なんか注射って、吸い取られるような、引っ張られた痛みみたいなの感じませんか? あれがちょっと嫌な感じ(人によっては無痛と思うかも?)。

 とはいえ、その後15分様子を見たのですが、特に打たれた痛みが続くとかはありませんでした。これが裁縫針で刺した指とかだったら、じわじわ痛くなるんだけどね。

 副作用は2時間経ってから、特に、夜寝ている時に起こるのだとか。



 9割がた、打たれたら腕が痛くなったり、熱が出たりするよー、でも2、3日で治るからー、と事前に説明されていましたが、そもそも、副作用の心配を全くしてなかった私。

 子宮頸がんワクチンも、1ヶ月腕が上がらない、など、周りが苦しんでる中、私は全然平気でした。子宮頸がんワクチンを打ってもらってる時、結構先生に気をつけてもらったから、今回も細心の注意は払ってもらっているだろうな、という信頼があったので。

 なので思う存分、注射の痛みだけ心配してました。



 多分見た感じ、あの場にいた皆そうだったと思う。

(先生、針刺されて痛くないわけないでしょ……)

(チクってするよー、って言ってる時点で痛いじゃん……)

 って、みんなの心の声が揃った気がする。


 先生の信頼はあっても、「注射痛くない」は信用できなかったわ。

 どんだけ使い古された言葉だと思ってんの。そしてどんだけ裏切られたと思ってんの。

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