私から見たフォロワー様のお話①

 その人は、突如現れました。

 確か最初にお会いしたのは、『休日はちょっと遠くに【宮川夫婦のよんどころない事情】』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054897889299

 だったと思われます。

 その方はコメントでまだカクヨムに来たばかりだと仰り、これからよろしくお願いいたします、という旨の言葉が書かれていました。



 その時私は、

「引越しそば配りに来たみたいだな」と思いました。


 それが雨 杜和orアメたぬき様の、ファーストコンタクトのイメージ。

 多分あの蕎麦は、緑のたぬきだったに違いない()。








 それからアメ様とはアメリッシュさまの頃からお世話になっています。

『フォロワー様の一文で物語を作ってみた』でも殆ど毎回参加してくださり、

 小説のコメントに勇気づけられた数は数え切れません。一文コメントがなんというか、不思議でほんわり、な感じなのですよね。句読点のつけ方かな。太宰治の『女生徒』を思い出します。


 そんな優しいアメ様が、一体どんな作品を描くのだろうか。

 この方は恐らく私の中で、「作者→作品」という形で興味が広がった、珍しい方ではないでしょうか。


 当時は『患者失格「太宰治さま、ご免なさい」』や『【完結】明智光秀によろしく』など、コメディ要素満載な小説を書いていたアメ様。

 そんな私がアメたぬきワールドへのめり込んだ作品が、『100年と1秒と1時間の私。』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054917391723

 です。

 こういう世界を持っていた人なのか、というより、

 こういう世界を持つ人がいたのか、と脳髄までゆさぶられました。


 今連載されてる、『超天然っ子がSNSで婚活。相手が「ざまぁ」する結婚詐欺師か、まさかの優良物件か。超過保護母がブチ切れそう!』(正式略称なんだろう)

https://kakuyomu.jp/works/16816452220270861880

の叔母さまもそうなのですが。

 アメ様は『精神的に病んでいる人』『精神的に弱い人』を指さして批難したりせず、悪に仕立てず、物語や世界を構成する一部として描いている気がします。

 人の闇を『暗くて濁ったもの』ではなくて、『明るく透明なもの』、どこにでもある空気のようなもの、だと捉えてる気がするのです。


 今の私にはそれが出来ません。それは排除するものか、悪として倒すものと捉えてしまいます。

 他人の生活や尊厳を滅茶苦茶にする人。自分の生活や尊厳が滅茶苦茶だから、人のモノを滅茶苦茶にすることに躊躇いなんてない。私の中には、「お前さえ居なきゃこんなに苦しまずに済んだのに!」と思うような、精神的に弱くて病んだ大人が数名いるのです。

 


 弱さを許さない考えは、「物語を書く人間としてどうよ」と思うし、生きていれば心だって病気になるのは分かってはいるのですけれど。私自身が人を傷つけたことない、なんて死んでも言えないのですけど。

 ちょっとしたことで、過剰に「殺られる前に殺る」っていう攻撃姿勢が出来ちゃうんですよね……汗。


 アメ様は、そんな私の『出来ないことが出来る』人、『いつかそんな風になりたい』と思える人だな、と思っています。


 あと執筆のスピードが凄まじく速いのと、並行して色々書くことから、『書きたいもの』と『読者が読みたいもの』と『自分が書くのに向いている題材』のバランスをとるのが恐ろしく上手い人だなと思います。

 私、このバランスとるのが超絶下手すぎて長編書き負えられないんですけど(特に『書きたいもの』と『向いてる題材』)。

 アメ様、ホントに何者なんでしょう。いまだに謎が多いお方です。

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