その人を知りたければ(※注意?)
その人が何に対して怒りを感じるかを知れ。
これを序盤に主人公に言わせた冨樫先生しゅごいなって思いますHUNTER × HUNTERいつ再開しますか?
これって物語のキャラクターにも言えることだな、って、少年漫画を読んできた私は思うのですよ。
よく小説を書くなら「人間を観察しろ」って言う人居ますけど、聞く度に腹立たしく、そして気持ち悪く思います。
あなたは面接の時、自分の全てを説明しましたか?
あなたがどういう人間なのか、全部文章に書けますか?
他人には知られたくないものもあるし、自分が望んでやってもアウトプットするのは難しいし、出来たとしても時間がかかる。やっているうちにふと周りを見て、「そんなことする必要もない」と気づくでしょう。
それを他人から勝手に盗むような形で出来ると思うのでしょうか。
それはその人の、歴史や人格を軽んじる最大の侮辱です。人の財布を盗んでおいて「これっぽちか、けっ、貧乏人」と言ってるようなものです。「人間を観察しなさい」と言っている芸術家を、私は好きになれません。
だから私は、『怒り』を基準に人を知りたいな、と思います。
あ、勘違いされやすいけど、怒らせたいわけじゃないです。普通に怖いので怒らせたくないです。怒らせる前に怒るポイントに気付こうとしてます。よくうっかり怒らせるけども、わざとしてそうなったわけではないんです!()
怒りのポイントを知っておけば、それを避けることが出来ます。他人を『自分の努力でどうにかなる』可能性を持つ数少ない感情のような気がします。
好きな人の好きなものを知りたいとは思うけど、どんなものが好きなのか、なんていうのはきっとあちらから話してくれるだろうし、私が一々把握する必要はないかなー、と思います。
『理解』とは、時に『束縛』と同じものです。全部知らなくても愛せますとも。推しっていうのは気づいたら沼ってる現象でしょう?()
正義であれ悪であれ、魅力的なキャラクターは、『怒り』が明確に描かれているからなんだろうな、と思います。
正義感なら悪に。どんな悪に怒るのか。人を殺すモノか、人を嘲るものか、人を裏切るものか。
悪なら綺麗事に。どんな綺麗事に怒るのか。恵まれていることに無自覚な人間に対してか。踏みにじったものを見ないふりして正論をかざす人間か。
真剣に怒る様子や感情を描くことは、自分のものではなくても、『自分には関係の無いこと』だと切り捨てることが難しい。それを読む人間に伝えようとすればするほど、怒りに対して真剣になる。内に内に向かえば向かうほど、外へ外へと向かうことになる。
それは他人ではなく、自分の内から出てきた言葉だと思うのです。
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