最終章:悪の組織よ永遠なれ!謎の敵を倒せ!
街に起こる異変!倒れていくヒーロー達・・・
日常は突然として崩壊したりする。
悪の組織シオカワの本部は未曽有の事態の発生に慌てふためいて
情報が錯綜しない様に少しずつ事実関係の列挙に
「3丁目で再び未確認個体の反応を確認!ウルトライダーシグマと交戦中!」
最近、シオカワはヒーローを襲う謎の存在の捜査に明け暮れていた。
基本、悪の組織とはいえ、ヒーロー戦に際してはほとんど専守防衛・・・
つまり自分達から奇襲などを仕掛けると言った無作法な事はしないのだ。
不意打ちで殺・・・ボコボコにしてもデータは取れないからね。
「ウルトライダーシグマ、シオカワの防衛ラインに押し込まれました!」
「戦闘員及び怪人の出動。未確認個体の識別及び民間人の退避に努めて下さい。」
もはや通常の戦闘では無い。これはまるで戦争の様だ。
派遣された戦闘員達は民間人の救助、レスキュー怪人による瓦礫の撤去。
その最中、近くで爆音が轟く。
「っ!?ぐぁぁぁ!!!」
ウルトライダーシグマの苦しむ声であった。それを踏みつける謎の怪人?ヒーロー。
彼のベルトから謎エネルギーをありったけ吸い取るとそれは素早く立ち去った。
これはいつにないシリアスな空気。現場に緊張が走る・・・
「・・・大丈夫か!?」
空前絶後。いや、本来は勝手ながら助けたりしてたりもするんだが
普段喧嘩してる怪人達に担がれて病院へと運ばれるウルトライダーシグマ。
彼らは社会への不満を吹き飛ばす為に暴れてるだけで
根は悪いヤツではない。そして様々な科学的アイデアをもたらす・・・
だから悪の組織シオカワの経済活動になくてはならない存在なのだ。
「・・・確かに謎エネルギーを吸い取ってたんですね?」
怪人の傷害疾病に長けている怪人共済ではありますが
ヒーローの生態にも詳しい面を持ち合わせており
彼らの謎エネルギーの研究を進めていくにつれて分かった事・・・
こういったエネルギーは宇宙から飛んできた「可能性の光」の一つである事が
判明しています。つまりは進化するエネルギーがこの星にもたらされ
新たなるヒーローが産まれているのだ。
そんな彼らのパワーを吸い取る怪人はこの組織には居ない・・・
あらゆる検索を仕掛けますが、ここ数週間の間に
ウルトライダー達が立て続けにパワーを吸い取られ
そしてその戦闘力・・・少なくとも過酷な訓練や経験を経た怪人達よりも
素早く、そして的確に打ち倒していた。
この未確認個体は確実に強くなり続けてヒーローを狩り取っている。
本来の悪の組織の目的かもしれないが
我々を差し置いて、そして「可能性の光」を持つヒーローの力を奪って
シオカワの支配する街から可能性を奪っていく・・・
そんな闇が押し寄せてくる中で「首領」からの命令が下る。
「
「分かりましたよ・・・クソ親父」
そう。実は悪の組織で最も重要なダークヒーローなのだ!
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