第26話


翌日も俺はシエルと森に出た。


昨日同様、モンスターを倒してガチャポイントを稼ぐためだ。


「まずはガチャだな」


モンスターを探しに行く前に、俺は昨日貯めたGPを使ってスキルを手に入れておくことにした。


「ふふ、今度はどんな強力なスキルを見せてくれるのじゃ?私も楽しみになってきた」


俺だけでなく、シエルもワクワクとした瞳で様子を見守っている。


俺はガチャ画面に移行し、100GPを消費して、スキルガチャを回した。


パンパカパーン!!


〜スキル:ガンスリンガーを取得しました〜


「が、ガンスリンガー…?銃使い、か…?」


5回目となるスキルガチャで手に入ったのは、ガンスリンガーなるスキルだった。


ガンスリンガーという言葉は確か、銃使いを意味するはず…


となると、銃に関係する何かか?


俺はステータス画面で、スキルの詳細を確認する。


スキル:<ガンスリンガー>


スキルランク:A


効果:人差し指の先から銃弾を発射する。


「おお!おおおおおお!!!」


スキルの情報を読んだ俺は興奮した声を出さずにはいられない。


予想よりも遥かにかっこよく強そうなスキルだった。


ランクもAと申し分ない。


人差し指の先から銃弾を発射するなんて、まるで男の子の妄想を体現したかのようなスキルだが、悪くない。


「有馬殿!今度はどんなスキルを手に入れたんじゃ?はよう見せてくれ」


「ええ。わかりました」


ワクワクしているシエルの前で、俺はスキル<ガンスリンガー>を実践してみることにした。


「ええと…これでいいのか?」


俺は人差し指を親指で小学生なんかがよくやる銃の形を作り、近くの木の幹に狙いを定める。


「ガンスリンガー!」


ビシュッ!!!


「なっ!?」


人差し指の先から何かが発射され、見えない速度で飛んでいった。


そして、太い木の幹を貫通し、向こう側に飛んでいく。


「なっ、なんじゃこれええ!?」


シエルが興奮してた声をあげている。


俺自身も、信じられないほどの貫通力に驚愕していた。


たとえ本物の銃だったとしても、こうはならないだろう。


「なんという威力だ…こんなもの、生物が食らったら溜まったものではないぞ!!とんでもなく強力なスキルじゃ!!」


シエルが撃ち抜かれた木のみきを見ながらそんなことを言ってくる。


「ガンスリンガー!ガンスリンガー!ガンスリンガー!」


連続での使用は可能か。


ふとそんな疑問が湧いてきたため、俺は連続してガンスリンガーのスキルを発動してみる。


ビシュシュシュシュ!!


高速の連射速度で発射された銃弾が、次々に木の幹に穴を開ける。


「なっ!?連続攻撃まで!?一体どんなスキルなんじゃ…!?」


シエルが先ほどよりもさらに目を剥いて驚く中、根本を穴だらけにされた大木が、ミシミシと音を立てて傾き始めた。


やがて…


パキキ…ベキベキベキベキ!!!


「うおおおおお!?た、倒れるぅうう!?」


大木が根本から折れて、音を立てて倒れた。


周囲の小さな木々を巻き込みながら、ずぅううんと音を立てて地面に横たわる。


「あ…あぁ…」


シエルが口をあんぐりと開けて、倒れた気を呆然と見つめている。


まさかこんなことになるとは思わなかった俺も、思わず銃弾を発射した自分の人差し指を見つめるのだった。

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クラス転移で俺だけ安定のGランクスキルで終わったと思ったけど、GはGでもGALAXYのGだった〜最強ランクスキルで異世界無双〜 taki @taki210

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