第17話


「お…あれが良さそうだな…」


「本当にやるの…?」


俺と上原は茂みの中に身を潜めて、前方の様子を伺っていた。


少し離れたところにいるのが、数匹のゴブリン。


まだこちらの存在には気づいていない。


「ああ。成功したらかなりの収穫だと思う」


「そ、そうだね…頑張って…!」


「おう」


拳を握る上原に頷き、俺はゴブリンの頭上に狙いを定める。


そして…


「収納!」


ズドン!


『『『グギャ!?』』』


スキルを発動し、収納していた大岩をゴブリンの頭上で解放した。


「おっし!」


ゴブリンたちはなすすべなく踏み潰され、悲鳴をあげて絶命した。


俺は思わずガッツポーズをとる。


上原のセリフで思いついた方法だったのだが、この分だと、戦闘にも活かせそうだ。


「すごい…一発で仕留めちゃった…よくこんな使い方思いついたね…」


上原が大岩の下敷きになっているゴブリンをみて唖然としている。


〜ゴブリン4体の討伐を確認しました〜


〜40GPを獲得しました〜


頭の中に、GP獲得を知らせるアナウンスが流れる。


「これだと戦闘する必要もなくなるな。GP集めの効率が上がりそうだ」


この方法を用いれば、相手に存在を気取られない限り、一方的にモンスターを攻撃し、倒すことができる。


GP収集の効率は格段に上がりそうだ。


「よし、GP集めに行こうぜ、上原」


「うん!」


そうして俺たちは、集落に向かうことも忘れて、ひたすらGP集めに没頭するのだった。




それから半時間後。


「よし、溜まったな…じゃあ引くか」


「今度はどんなスキルかな…?」


そこには、またガチャ一回分のスキルを貯めた俺たちがいた。


二人してワクワクしながら、ガチャを回す。


「おお、これは…」


目の前で展開される、それっぽい演出。


しばらくして、俺の頭の中に新たなスキル獲得を告げるお馴染みの機械音声が流れたのだった。

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