第15話


「ファイア・アロー!」


『ギャイン!?』


魔法名を唱えると前方でモンスターの悲鳴が上がった。


胴体を穿たれたウルフが、地面に倒れ伏す。


〜ウルフ一体の討伐を確認しました〜


〜20GPを獲得しました〜


「よし、これでもう一回ガチャが引ける!!」


頭の中で流れたアナウンスに、俺はガッツポーズをとる。


あれから。


すっかりスキルガチャスキルに魅了された俺は、もう一度ガチャを回すべく、モンスター討伐に勤しんでいた。


俺はステータスを開き、所持GPを確認する。


所持GP:110


一回のガチャを引くのに必要なGPは100であるため、これでもう一度ガチャを引くことが出来る。


ちなみに、今までに討伐したモンスターは、ウルフが3体、ゴブリンが6体。


いずれの場合も、ウルフから得られるGPは20で、ゴブリンから得られるGPは10で一定値だった。


俺の予想は概ね正しかったことが証明されただろう。


「さて、ガチャを回しますか」


ワクワクしながらガチャ画面に移行しようとしたその時。


「ま、待ってよぉ…有馬くぅん…」


息を切らしながら上原が追いついてきた。


「置いていくなんて酷いよぉ…」


「あ、すまん…つい…」


ガチャが引きたすぎるあまり、俺一人で先行してしまっていたようだ。


俺は身勝手な行動をしたことを反省する。


「すまん上原。その、夢中になって…」


「う、うん…大丈夫…」


俺はしばらく上原が息を整えるのを待つ。


やがて呼吸が落ち着いたらしい上原が口を開いた。


「ガチャポイントは…溜まった?」


「ああ。溜まった。もう一回ガチャれるぜ」


「そっか!じゃあ、早速?」


「もちろん。回さない手はないだろう」


ここでGPを温存したって意味がない。


この森を抜けるためにも、スキルは一つでも多い方がいいだろう。


俺はガチャ画面に移行し、ガチャを回す。


「何が出るかな…何が出るかな…」


目の前の半透明のウィンドウで、まるでソシャゲのような演出が展開される。


やがて、頭の中にアナウンスが。


パンパカパーン!!


〜スキル『収納』を手に入れました〜


「おお、これは…」


どうやら俺は二つ目…スキルガチャも合わせると三つ目のスキルの取得に成功したらしい。


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