第14話


「どう…?スキルは手に入った…?」


「ああ。成功だ。火属性初級魔法?ってのが取得されたらしい」


「本当!?」


驚きの声を上げる上原に頷いてから、俺は自らのステータスを確認する。


名前:有馬和人

種族:人間

出身:日本


スキル:<スキルガチャ>


スキルランク:G(Galaxy)


効果:GP(ガチャポイント)を貯めて、スキルガチャを引き、さまざまなスキルを手に入れることが出来る。回数制限なし。GPはモンスターを倒すことによって獲得できる。ガチャ1回は100GP。


所持GP:0


スキル:<火属性初級魔法>


スキルランク:C


効果:火属性初級魔法である、ファイア・ボール、ファイア・アロー、ファイア・ウォールの三つの魔法が使える。


「ちゃんと反映されているな」


スキルの項目に新たに<火属性初級魔法>が増えている。


どうやらファイア・ボール、ファイア・アロー、ファイア・ウォールの三種類の魔法が使うことのできるスキルのようだ。


「試してみたいな…」


スキルを手に入れた俺は、すぐに魔法を試したくなってきた。


どこかにいい的はないかと周囲を見渡す。


『グルルルルル…』


「ん?」


「ひぃ!?」


背後で唸り声。


振り返ると灰色の毛並みの狼っぽいやつが、こちらへと近づいてきていた。


「お、狼!?」


「モンスターだろうな。ちょうどいい」


上原が驚く中、俺はその狼っぽいモンスターに向かって腕を上げた。


エレナがやっていたように、狙いを定めて魔法名を口にする。


「ファイア・ボール!」


ボッという音と主に、火の玉が狼っぽいモンスターに向けて飛んでいった。


『キャイン!?』


狼が悲鳴のような鳴き声を上げる。


体の一部が燃え上がり、狼は悲鳴を上げる。


俺は間髪入れずに、次の攻撃を放った。


「ファイア・アロー!」


ヒュッと音がなり、一瞬で生成された炎の矢が狼に向かって飛んでいった。


『ギャイン!?』


炎の矢は狼の額を捉え、頭部を串刺しにする。


『…』


しばらく暴れまわっていた狼は、やがて首をたれ、完全に絶命した。


「す、すごいっ!!」


エレナが興奮気味にいう。


「ふぅ…」


俺も、まさか初めからこんなにうまくいくとは思わなかったため、驚きつつも安堵の吐息を吐いた。


〜ウルフ一体の討伐を確認しました〜


〜20GPを獲得しました〜


また新たなGPを獲得したことを知らせるアナウンスが、頭の中で流れた。


「今回は20GPか…」


ゴブリンを倒したときは10GPだったから、今回は約二倍のGPを一度に獲得したことになる。


ここで疑問が生まれる。


獲得GPはランダムなのか、それともモンスターによって決まっているのか、ということだ。


「まぁ、モンスターによって決まってる線が濃厚だろうな」


さらにゆうなら、多分、強いモンスターになればなるほど、討伐した時の獲得GPも増える仕様の気がする。


確信はないが…


明らかにゴブリンよりはたった今倒したウルフの方が強そうだったしな。


まぁ、このことはおいおい検証していけばいいだろう。



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