第7話


「すげぇ…なんかゲームみたいだな!!」


「目の前に表示されてるのに、触れないんですけど…これ、どう言う技術なの…?」


「うわ!なんか知らんけどワクワクしてきた!」


「えー…なんか子供っぽくなーい?男子ってそう言うところあるよねー」


自分のステータスをみて、さまざまな反応を見せるクラスメイトたち。


エレナはそんな彼らをみて、満足そうに頷いた。


「ご覧の通り、ステータスにはみなさんに関するさまざまな情報が掲載されています。これは鑑定スキルなどを使わない限りは他人には見えないようになっているのでご安心を。では、この辺で次のパートに移りましょうか」


「次はなんだ!?」


「今度は何をするんだ!?」


「魔法か!?魔法きちゃうか…?」


「ちょ、男子…態度変えすぎでしょ…まじで子供…」


「もーあいつの本性忘れたわけ…?これだから男って…」


まるでゲームのようなステータス画面にすっかり夢中になってしまった男子は、表情を輝かせてエレナの次の言葉を待つ。


対して女子は案外冷静。


興奮している男子たちに冷ややかな視線を送っている。


そんな中、エレナが口を開いた。


「いえ、残念ながら魔法ではありません…我々が次にすべきこと…それは、役立たずをこの場から追放することです」


「や、役立たず…?」


「追放…?」


エレナの口から出た物騒な言葉に、雰囲気が変わった。


生徒たちは途端に狼狽え始める。


自分が追放されるのではないか、とそんなことを心配しているのだろう。


「ヤベェな…まじで嫌な予感がする…」


そんな中、俺は背筋に寒気が走るのを感じていた。


賭けてもいいが、この後絶対に俺に良くないことが起きる。


なぜそんなふうに思うかというと…さっき追放という言葉を口にしたとき、エレナがチラリと俺をみたからだ。


役立たず。


それは、俺のスキル鑑定の時にエレナが俺に対していった言葉まんまだ。


つまりエレナの中では、俺は完全に役立たず認定されてしまっていることになる。


「えー、今から名前を呼ばれる人は前に出てください。有馬和人さん」


「…っ」


エレナが俺の名前を呼んだ。


やっぱりだ。


俺は自分の嫌な予感が的中したことを知る。


「それから…上原美久さん」


「ふぇ!?私っ!?」


「ん…?」


てっきり俺だけかと思ったが、もう一人名前を呼ばれた。


「以上の2名は前に前に出てください」


「な、なんで私が…?」


これは予想外の展開だった。


俺は…名前を呼ばれたもう一人の少女…地味子というあだ名で呼ばれている巨乳の女子生徒、上原美久へと視線を向けた。


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