第6話


「これで全員ですね…はい!みなさんお疲れ様です。これにてスキル鑑定を終了とします」


あれからしばらくして、30人のクラスメイト全てのスキル鑑定が終わった。


結局、水晶が虹色に光ったのは、学校一の美少女である神崎の時のみだった。


だが、エレナの満足そうな顔を見るに、あまり悪い結果ではなかったらしい。


「では次に、みなさんにステータスの見方を教えようと思います。慣れない概念だと思いますが、そこまで難しいものではありません。ステータス・オープン!とそう声に出していってみてください。そうすれば、自分のステータスをウィンドウで確認することが出来ます」


そういったエレナが、ぐるりと生徒たちを見渡した。


生徒たちはざわざわとしだす。


「ねぇ、ステータス・オープン、だって」


「まじかよ…恥ずかしすぎるだろ…」


「お、お前言えよ…」


「えー、だるくね?」


どうやら皆、厨二病的なセリフを恥ずかしがって口にできないようだ。


それをみたエレナの表情に影がさす。


「早くしろ」


「「「「…っ!?」」」」


エレナの静かな声があたりに響いた。


底冷えするような、絶対零度の声音だ。


一瞬当たりに静寂が降りる。


その後、あちこちで「ステータス・オープン!」という声が聞こえ始めた。


俺も彼らに倣って「ステータス・オープン」と唱える。


すると目の前に、半透明のウィンドウみたいなのが出てきた。



名前:有馬和人

種族:人間

出身:日本


スキル:<スキルガチャ>


スキルランク:G(Galaxy)


効果:GP(ガチャポイント)を貯めて、スキルガチャを引き、さまざまなスキルを手に入れることが出来る。回数制限なし。GPはモンスターを倒すことによって獲得できる。ガチャ1回は100GP。



「あれ…?」


俺は首を傾げる。


「これ、強くね…?」


それは、俺のステータスが想像していたものとだいぶ違ったからだ。


名前や種族、出身、ここまではなんの問題もない。


いや、問題がないといったら嘘になる。


なんで俺の本名とか出身とかが表示されているんだ、って言う疑問はもちろんある。


だが、今はそんなことに構っていられない。

きっとこれも魔法的な何かの作用なんだろう。


それよりも…


「スキルガチャ…いろんなスキルが手に入って使用制限もないとか、これ普通に当たりだろ…」


エレナは俺のスキルは役立たずのゴミだといっていた。


だが、効果を読む限りそうは思えない。


スキルガチャ。


このスキルは、ガチャを回してスキルを手に入れることができ、使用制限はない。


つまり、これをそのまま解釈するなら、俺はガチャポイントが許す限り無限にスキルを手に入れられることになる。


「ランクもGだけど、Galaxyだし…」


ランクはG。


だが、ゴミのGではなくギャラクシーのGだ。

ゲーム好きの俺からみて、このスキルは普通に当たりの部類だと思う。


「それとも、他がもっと強いとか…?」


まだ自分以外のスキルを見ていないので断定は出来ない。


しかし、先程のようなやるせない絶望感は無くなっていた。


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