クラス転移で俺だけ安定のGランクスキルで終わったと思ったけど、GはGでもGALAXYのGだった〜最強ランクスキルで異世界無双〜

taki

第1話


「本当にいいのかよ?」


光り輝く魔法陣の上に立つ俺は、なんの感慨もなく俺を見捨てようとしているクラスメイトたちに向かって言い放つ。


「これ、完全に性格の悪いお前らが後から痛い目見るパターンだぜ?フリでもいいから、『こんなのおかしいよ!!』とか『同級生を見捨てられない!!』とかやっとくべきじゃないのか?」


ちょっと煽るようにそう言ったのだが、クラスメイトたちは誰一人として表情を変えない。


冷めた目で俺を見ている。


「何言ってんだこいつ?」


「頭おかしいんじゃないのか?」


「お前は役立たずなんだから、さっさと死ねよ」


「陰キャキモ。まじ無理」


「大人しく死んでね?」


口々に降りかかってくる暴言。


よくもここまで性悪に振る舞えるものだと、俺は逆に感心してしまった。


また、近くで傍観している王女はニヤニヤしている。


この女…


絶対に復讐してやる。


覚えておけ。


「それでは、お別れの挨拶も済んだようですし、転移させますね。さようなら、役立たずのゴミ」


王女が笑顔でそんなことを言いながら俺に手をかざした。


足元の魔法陣の発する光が増していく。


直後、視界が暗転、浮遊感が全身を支配した。




目立たない根暗ぼっち。


いるのか居ないのかわからない陰キャラ。


クラスでの俺の立ち位置はそんなところだ。


休み時間とかは大体机に突っ伏して寝たふりをしている。


もはや青春に希望なんてない。


このまま3年間、灰色の高校生活を送るのだとそう思っていた。


だが、そうはならなかった。


俺たちのクラスが異世界に召喚されたからだ。


「何よこれ!?」


クラスの女子を取りまとめているギャルっぽい見た目の女の金切声が教室中に響き渡る。


「うわ!?」


「はぁ!?」


「すげぇ!」


クラスメイトたちがそんな声をあげて足元を見る。


俺も釣られて地面を見た。


「は…?」


思わず口をぽかんと開けた。


幾何学文様みたいなのが教室の地面に描かれていたからだ。


誰かの悪戯か?


しかし、俺が登校してきた時にはこんなのなかった。


「何これ。誰の仕業?」


「先生に叱られるよ?」


「マジックペン?てかいつの間に…」


教室内が騒然となる中、不意にパアアとその幾何学文様が光を帯び始めた。


光はだんだん強くなり、俺は目を細める。


「…!?」


次の瞬間、視界がホワイトアウトした。


全身を包み込む浮遊間。


訳もわからず俺は体を縮こませる。


「…?」


しばらくして、血の足のついた感触が。


俺は恐る恐る瞼を開く。


「は…?」


そして、瞠目した。


「え、何ここ…?」


「教会…?」


「幻覚…?」


「ドッキリ…?」


いつの間にか、俺たちは中世の教会のような場所にいたからだ。


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