花占い

第1話

誰しも・・・

特に女の子なら、やったことのない人はまずいないであろう、花占い。

「好き？嫌い？好き？・・・」

花びらをちぎっていくあれだ・・・

でも・・・

花からしたら迷惑だろう。

そう、思ってる。

きっとそう・・・

「恋が成就しなくても、私たちのせいにしないでね」

「しないよ」

所詮は占いだ。

でも、誰が始めたんだろう？

最初は、恋だったのか・・・

それとも、何かの競争か・・・

「君には、花占いってやったことある？」

彼女に訊いてみた。

「うん。子供の頃はね・・・」

笑いながら答える。

今、恋占いでやられても、困るが・・・

「ところで・・・」

「何？」

「気になることがあるんだ」

「花占いで？」

僕は頷く。

「どんなこと？」

「花占いに一番適した花って、何？」

「マーガレットだよ」

そう・・・

即答されても、困る。

これは、トリビアには・・・

ならないか。