第三十話 巨竜との戦いその2
俺は攻撃を受ける瞬間、バグ化に成功した。
バグ化の条件は危機的状況に陥る事。そして信頼を得る事である。
その両方を満たした時、バグ化に成功する。
「スキルポイントが無限になりました」
「スキル煉獄を追加しました」
「命中率を追加しました」
そして俺はスキル煉獄を発動した。
スキル【煉獄】
効果:自身の攻撃力を1000+し合計値を二倍する。
このスキルはかなり強い。
+1000だけでも遥かに強いのに、その上二倍にするのは強力すぎる。
現在俺の攻撃力は2000。
だがスキル煉獄のお陰で6000までアップした。
「はあああああああああああああああっ!」
俺は魔剣アーレードの漆黒の斬撃を複数回飛ばす。
「ラファ俊敏さを教えてくれ」
「俊敏の値は600だ」
助かった。命中率が追加されて。
グルワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!
大きな悲鳴を上げてブルーエンドドラゴンは地上へと落下する。
俺はすかさず第二撃を叩き込んだ。
ブルーエンドドラゴンが反撃する前に俺の攻撃5発を喰らい、HPが0になった。
そしてブルーエンドドラゴンを討伐した。
「やったああああああああああ!」
俺はブルーエンドドラゴンを討伐した喜びで破壊されたフレンディア国の瓦礫の上でジャンプした。
「やりましたねレイン。スキル煉獄強すぎです」
「これがバグ化か。ふむ興味深い」
俺はブルーエンドドラゴンを討伐したことで、フレンディア国の多数の魔導士が驚き、呆然としている。
「な、何だこのガキは!?」
「あんな恐ろしい巨竜を余裕で討伐したぞ」
「馬鹿な!? 一体攻撃力はどれくらいあるというんだ」
周囲がざわつく。
しかしブルーエンドドラゴンによって三分の一が破壊されたフレンディア国の王族は俺に感謝する。
「其方は英雄だ。褒美をやらねばならない」
「いや別に俺は無我夢中で」
「我が秘宝の盾をやろう。今晩我が王城で一泊するとよい」
俺はブルーエンドドラゴンを討伐したことでブルーエンドの鱗、翼、牙、内臓器官、青炎袋を入手する。武器や防具を鍛冶屋で作れそうだ。
そして同時にフレンディア国の王族の城に招待される。
「経験値どれくらい獲得した?」
「2,2万です。レベルが200上がりました」
「私もだ。ステータス値がとんでもない事になっている」
「それは良かった。かなり強くなったな」
俺が討伐したブルーエンドドラゴンから得られた経験値は2万。
傭兵討伐で得られた経験値は2000。十倍も違った。
しかしこれでもエターナルの中ではブルーエンドドラゴンは弱い方なのではないかと思っている。
「糞が。俺の獲物だったのに」
「調子に乗りやがってガキが」
「王族にチヤホヤされて調子に乗ってるな」
だが俺の活躍を気に入らない魔導士達も多数いる様だ。
まあ当然か。妬まれるのも仕方ない。
気にしない事だ。
「では今晩城で待っておるぞ」
「は、はい」
こうして俺はこの日フレンディア国に襲来したブルーエンドドラゴンを討伐した。
さてステータスを確認しよう。色々追加されたからな。
「ステータスオープン」
ステータス
名前【レイン】
年齢【15歳】
レベル【1】
HP【1100】
MP【50】
攻撃力【2000】
防御力【1700】
命中率【∞】
俊敏【10】
魔力【10】
幸運【1】
SP【∞】
スキル【強化】【神速】【煉獄】
固有スキル【経験値0】
装備
武器【魔剣アーレード】
武器耐久値【∞】
武器効果:漆黒の斬撃を飛ばせる。
防具【魔盾ガーディン】
防具耐久値【∞】
防具効果:相手の魔力を一度の戦闘で10吸収できる。
アクセサリー【魔除けの指輪】
アクセサリー効果:認識した対象一体の攻撃力を300ダウンさせる。
アクセサリー2【降下の指輪】
アクセサリー効果:相手の防御力200ダウン。
アクセサリー3【増幅のネックレス】
アクセサリー効果:HPを1000上昇させる。
アクセサリー4【暗黒の指輪】
アクセサリー効果:自身の攻撃力800アップ。
アクセサリー5【魔防の指輪】
アクセサリー効果:自身の防御力700アップ。
アイテム【アイテムボックス】
アイテムボックス内部【ハイポーション×99、スキルポーション×99、毒消し×99、水と食料×99、赤い鱗、ダークドラゴンの牙、ブルーエンドの鱗、翼、牙、内臓器官、青炎袋】
お金【∞ガルド】
よしこんな所か。
かなり強くなったな。
しかしスキルポーションは俺には必要ないな。
仲間に何個か渡しておくか。
俺達は王城へと向かった。
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