第二十五話 女神からの伝令
傭兵討伐を終えて、祝勝会を上げている。
「これでハンターランク100だな。しかもアイリスのレベルもグンと上がったし」
「レインのバグ化も成功しましたしね」
「そうだな。けどあの後バグ化の条件変更されたよ」
「また一から条件探しですね」
「だな」
食堂で葡萄ジュースとメイプルシロップがたっぷりかかったパンを食べている。
甘くて凄く美味しいな。
「この国ではもうハンターランク上げられないし、別の国に向かうか」
「だったら行ってみたい国があります」
「どこだ?」
「このフレンディア国です。かなりの巨大国家で凄腕の冒険者ばかりいるそうです」
「アイリスに関係が?」
アイリスが凄く俺に進めてくる。
何か訳アリなのだろうか。
「はい。私の幼馴染が滞在しています。是非レインに紹介したいです」
「分かった。じゃあ早速行こうか」
俺達は食堂で食事を終えると直ぐにアイリスの幼馴染が居るフレンディア国へと向かった。
現在のハンターカードはこうなっている。
================================
ハンター名 レイン
ハンターランク100
パーティーランク5
パーティー名【アルス・マグナ】
パーティーメンバー レイン アイリス
ハンター番号000000000000000
討伐モンスター、ゴブリン、ブラックオーガ、ミニレッドドラゴン
=================================
ハンターランクは100まで上昇した。
パーティーランクは上がりづらいのか現在5である。
ハンターランクやパーティーランクが上昇すればするほど様々な恩恵を受けられる。
例を挙げればある一定以上のランクで入国可能な国だったり、買える武器だったりだ。
現在の魔導士の最高ランクはどれくらいなのだろうか?
ぜひ知りたいな。
「レイン、アイリス。お話が」
俺達がムーラン国を出国して西の街道を歩いていると、俺の良く知る人物が目の前にいた。
「女神じゃないか!? どうしたんだ?」
「緊急の連絡です。エターナルから巨竜がこちらに向かってきています」
「何!? あのダンジョンからこの世界にやって来たのか」
「はい。急ぎ討伐をお願いします。現在バグ化はどれくらい進んでいますか?」
「半分にも満たない」
「やっぱりまだなようですね。ではこれをお二人に」
女神は俺とアイリスにあるネックレスを授ける。
真っ白な純白のネックレスだ。
「これは?」
「それはHPを大幅に上げるアクセサリーです。是非身に着けてください」
「助かる。だがその巨竜の防御力はどれくらいだ? 俺の現在の攻撃力はスキル強化を発動しても1350だぞ。攻撃が通るのか?」
「鑑定スキル持ちでないと分かりません。ですがこの世界に危機が迫っています。どうか宜しくお願いします」
「分かった。善処する」
「宜しくお願いします。出現場所はフレンディア国。出現時間は今から48時間後です」
女神はそう言ってその場から姿を消した。
他の魔導士にも頼みに行ったのだろうか?
「フレンディアに巨竜が来たら大変な騒ぎになりますよね」
「取り敢えず鑑定士が仲間に欲しい。それと出来るだけ攻撃力を上げよう」
「私の幼馴染が固有スキル【鑑定士】です。急ぎ会いに行きましょう」
「マジで!? 凄い運命だ」
「はい。但し欠点もありまして」
欠点? 何だろうか?
戦闘向きではないとかか?
「あのう引きこもりなんです。本ばかり読んでる妄想家なんです」
「フレンディア国に引きこもってるのか?」
「はい。彼女は面白い本があると直ぐにそれに夢中になって引きこもるんです」
「そうなのか。ま、まあ取り敢えず会いに行こう」
鑑定士はマジで仲間に欲しい。
恐らくかなりの激レア固有スキルだろう。
何せ相手のステータスが見られるのだから。
そうだHPとアクセサリーの効果だけ確認しよう。
HP【1100】
アクセサリー3【増幅のネックレス】
アクセサリー効果:HPを1000上昇させる。
強すぎだろ。
HP1000+はマジででかい。
これなら巨竜の防御力次第ではワンちゃんあるか?
いや相手はエターナルからやって来るモンスター。
しかも大型のドラゴンだ。
油断は絶対できない。
「フレンディアへ急ごう」
「はい」
※作者からの読者様へのお願い
もし少しでも面白いと思っていただけるなら、どうか星とフォローを宜しくお願いします。☆☆☆を★★★にしてくれると嬉しいです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます