おこがましい私的な文章講座(?)「二兎を追う者、一兎も得ず」



「妖しく闇に近づく薄墨色〜恋愛心理サスペンス〜」という作品を、カクヨムコン7に公開したミステリー作品なんですが、そもそも横溝正史大賞に応募する予定で書いていました。

https://kakuyomu.jp/works/16816700427123188943/episodes/16816700427123281846


 わたし!

 いつもながらの、おっちょこちょいっていうか。ちと愚かなことをしてしまいました。


「他のコンテストに応募した作品は、選考対象外となります」という横溝正史大賞の要項をよく読まずに、カクヨムコン7に応募してしまったのです。


 痛恨のアホです!


 カクヨムコン7ではミステリーの応募先がなかったので、キャラクター文芸に応募、中間突破はしましたが、残念な結果でした。

 そもそもがカテエラだったのかもしれません。


 この作品、もう一度、完全に書き直して他のミステリー公募に出すか、考えたいと思っています。

 いずれにしろ、大幅に改稿する予定だったんですが。


 つきましては、このミステリー作品を非公開にする予定なんです。

 ごめんなさい。

 ミステリー作品としては、珍しく完結した後も、ずっとアクセス数が0になることもなく、日々、どなたかがお読みくださっていらっしゃるようです。

 健闘しているなって思いますけど。


 数週間後には未公開にいたしますので、途中まで読まれている方、本当に申し訳ございません。心からお詫びいたします。


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 さて、横溝正史大賞応募作品であります。


 恋愛をからめたミステリー作品を書こうと、真面目に取り組んでおります。

『愛』とは『孤独』とは何かがテーマのひとつでもあります。

 作品的には、「妖しく闇に近づく薄墨色」のような心理現代サスペンス物の予定です。


 それがね、もう悩む、悩む。文章についてです。

 文体に凝ろうとしているので、書きづらいからです。


 例えばですが──


「雨のなか、外務省へ向かった」と、書いたとします。


 これを、数回の書き直しの結果。


「昨夜の雨が道路上に残り湿り気が多い。六月がはじまったばかりだが、かなり蒸し暑かった。外務省へ向かう道すがら、なぜか、わたしは普段は気にもしない天候に難癖ばかりをつけている」という具合に書き換えているんです。


『向かう』という単純な行為に、主人公の感情を織り込めればと思って書いています。


 これがすごく大変で難しくて。

 最初の解説及び説明文章を、いかに小説とするか。

『わたし』の行動に感情を入れられるかで手間がかかります。横溝は一般公募ですので、ライトノベルのような会話より、地の文が大事になると思うからです。


 以前の話ですが、『江戸川乱歩賞』に応募したことがあり、二次まで残った作品とか、『日本ミステリー文学大賞新人賞』に投稿した作品で、運営さまからご連絡いただいた作品は、こうした作品でした。

 あれから何十年も過ぎました。

 すっかり小説を書くことから離れていました。二年前、時間的余裕ができて、再び小説を書き始め「カクヨム」に投稿、思いのほか皆様に読んでいただけて、とっても幸せです。


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 ちょっとここで脱線。現在書いているミステリー作品で例を出した自分勝手な私的文章講座(おこがましくて、ごめんなさい)


 さて、例題は主人公が外務省で外交官に会うときの描写です。


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【例1】

 外務省内に入るには受付で入館許可証を得る必要があった。そうした面倒な手続きも生方に出会ってからはスムーズにことが運んだ。

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【例1】が最初に書いた文章です。主人公が現状を説明している。単なる解説です。【例2】は、そこに動きをいれてみました。


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【例2】


 受付けで入館許可証を得るまで、なんやかやと時間がかかる。

「手続きに時間がかかるのは、蒸し暑いからですか?」と、嫌味を言ってみたが笑われただけだ。

 わたしは所在なく。もう逃げようかと思いはじめた頃、生方らしい男が駆け足で寄ってきて、「お待たせしました」と爽やかな笑顔を浮かべた。


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 私もなんですが、文章を書き慣れないと、あるいは、気をつけないと、内容が状況説明ばかりになった退屈な作品になってしまいます。校閲、修正でもっとも気にかけるところです。

 簡潔な状況説明も一部ならいいのですが、多すぎると退屈であり、また、逆に全部に凝った文章にすると冗長になり過ぎると、本当に難しいところです。


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 さて、このミステリー作品の話に戻ります。

 2ヶ月前くらい前から書き始めたんですが、まだ、3万文字がやっと。最低でも12万文字の作品にしなきゃならないんです。

 しかし、延べにしたら、1日に1000文字も書けてないのです。

 おっととです。

 こりゃ、まずい。

 なにがまずいって、まだ、構想がしっかりしていなくて、だいたいの粗筋しかできてない。

 ラストシーンは、こうするという漠然とした構想だけで、それなのに、10万文字は残っています。

 締切は9月だから、まだ時間はあるのですが。


 そんななか、うっかり、「5分で読書」とか「夫にないしょ」とか、はたまた、頼まれた「異邦人」論説とか書いてました。


 思わず、ため息。


 アメ! がんばりたいです。

 途中でダメにならないよう応援してください。

 いつもですが、公開すると暖かいメッセージをいただき、すごく励みになっています。おそらく、メッセージを書かれている方が思っている以上なんです。厳しいご意見(ためになります)、嬉しいご意見(舞い上がります)。


 とりあえず、タイトルを考えました。

 まだ、決定じゃないんですけど。こうやって、自分に書くよう促しています。


『デトロイト 〜こんにちは、ミスターGhost〜』

   or

『Red lights』


 どうでしょうか?


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 ところで、皆さまは作品を書かれるとき、バックミュージックってありますか。わたしは、長編を書くとき、必ずテーマ音楽があって。


 現在書いているミステリー作品に必ず流す音楽は、ちょっと古い作品ですが……


 Willy William「EGO」って曲です。

 なぜか、作品のイメージなんです。


 youtubeで聴くことができます。ご興味があれば。

 https://www.youtube.com/watch?v=iOxzG3jjFkY


 繰り返されるサビ部分。

「アレ、アレ、アレ(Allez! Allez! Allez!)」はフランス語で、意味は「行け、行け、行け」です。


 時間は有限なのに、また、こうしてサボっております。


 ぴえん💕 ぴえん💕


     アメ、がんばりたいです

 

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