振り向いたら

「ねぇこっち見てよ」

僕は彼女に振り向いて欲しくて頬をツンツンした。

「ん〜もう! なにぃ?」

彼女と自然と向かい合う形になる。僕は彼女の左頬に手を添えて言った。

「可愛いよ」

彼女は

「もう何〜?」

と言いながら目を逸らす。

僕は両手で彼女の頬を包み、ゆっくりと自分の口元に近づけた。

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