もう一度、ムーン・リバーを

作者 aoiaoi

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★★★ Excellent!!!

なんだかとてつもなく繊細な男性同士の恋物語を読みたくなる時があります。
この作品を書いたaoiaoi様は、その名手だと勝手に思っております……!

大地と蓮は親友同士。けれども大地は親友以上の感情を蓮に抱いていた。ところが、交通事故で蓮は大地の記憶のみを失ってしまい……。

本当に美しく繊細な「二人の間の感情」を求めている方にぴったりの作品です。
友情と恋情のはざまの痛み、苦しさ、美しさを存分に描いています。
大地の恋情、蓮の感情。二人の心理、息をするのもためらわれるほど、まるでガラス細工を思わせるほど透明で繊細に、芸術的に書かれていて、ため息が止まりませんでした。

言葉一つ一つ厳選された、行替えさえ官能的な。……本当に丁寧に作られた作品です。

様々に美しい言葉があり、逐一写し取ってしまいたいほどです。

ぜひぜひ、「ムーン・リバー」のどこか切ないメロディと一緒に鑑賞されてみてください。

★★★ Excellent!!!

事故の記憶障害により、親友から自分の記憶だけを忘れられてしまった大地。

まるで抜け落ちたピースのように。

大地の切なくも苦しい想いが、丁寧に描かれた心理描写により心に伝わってきます。

大地の奏でるピアノの美しいメロディ。
ムーン・リバーが蓮の抜け落ちた記憶と感情を呼び戻します。

三年後、回復した蓮と大地の友情と二人の関係性が、とても気になるラストシーン。
二人は果たして虹に辿り着けるのか。

大地の奏でるムーン・リバーのメロディと、二人のその後を想像してしまう素敵なラストです。